示談金セクハラ 示談の流れと示談金の相場は
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セクハラとは
目次
Q セクハラとは何ですか?
セクハラ(セクシュアル・ハラスメント)とは、分かりやすく言えば、職場での上司等による性的な言動によって、労働条件上不利益を受けたり、働く環境が害されるようなことを言います。
セクハラかどうかは様々な場面で問題となりますが、どのような場合に法的な責任(損害賠償責任)を問われるセクハラになるかについて、裁判例では次のように示されています(名古屋高裁金沢支部判決平成8年10月30日)。
「職場において、男性の上司が部下の女性に対し、その地位を利用して、女性の意に反する性的言動に出た場合、これがすべて違法と評価されるものではなく、その行為の態様、行為者である男性の職務上の地位、年齢、被害女性の年齢、婚姻歴の有無、両者のそれまでの関係、当該言動の行われた場所、その言動の反復継続性、被害女性の対応等を総合的にみて、それが社会的見地から不相当とされる程度のものである場合」とされています。
分かりやすく言えば、総合的に見たうえで、常識的に許されない程度に達している場合に損害賠償義務などの法的責任が生じます。
しかし、上記の裁判例の基準は、形式的に判断されずに実質的に判断されるということは読み取れますが、具体的な場合の判断ではあまり参考になりにくいと思います。そこで、次の問が参考になります。
Q 具体的にどのような場合にセクハラにあたりますか?
具体的にどのような場合にセクハラにあたるかは判断が難しいですが、人事院規則10—10の別紙1が参考になります。同別紙1には、セクハラになる可能性の具体的行為が列挙されているからです。
そこで、このような行為に該当し、他の事実関係から見ても、常識的に許されない程度に達していれば、法的責任のあるセクハラにあたると判断することができます。
人事院規則別紙1ですが、まず、性的な内容の発言関係の項目があります。
たとえば、性的な関心、要求に基づく性的発言として、スリーサイズを聞く、性的な経験や性生活について質問する行為などが挙げられています。
また、性別により差別する意識等に基づく行為として、たとえば、「男のくせに根性がない。」、「女には仕事を任せられない。」などの発言や、「坊や」、「お嬢さん」、「おじさん」、「おばさん」などと人格を認めないような呼び方が書かれています。
次に、性的な行動関係の項目があります。
性的な関心、要求に基づく行為として、たとえば、体を執拗に眺め回す、食事やでデートにしつこく誘う、身体に不必要に触るなどの行為が挙げられています。
また、職場外において起こるセクハラ行為として、たとえば、性的な関係を強要することや、カラオケでのディエットの強要、お酌やチークダンス等の強要行為が挙げられています。
Q セクハラと示談について教えてください。
悪質なセクハラが行われたケースでは、強姦、強制わいせつなどの刑事事件に発展する可能性があります。
強姦、強制わいせつは重大な犯罪行為ですので、早急に示談成立に努める必要があります。示談は民事事件の解決方法ですが、刑事事件でも有利な情状事実として評価され、刑事処分が軽くなるという影響があるからです。
悪質なセクハラは、会社の厳しい懲戒処分、つまり、懲戒解雇などの解雇処分がなされることもあります。
パワハラは管理職の仕事に熱心なあまりに行き過ぎたという事情があります。
しかし、セクハラは、個人的な欲望や、セクハラを甘く見た不注意等で行われる行為です。そのため、パワハラと比べて、セクハラについては、会社が厳しい対応で望むことも多く、特に裁判所は厳しい判断をする傾向があります。
Q セクハラの示談の流れは?
セクハラの示談は、加害者と被害者が知り合いであることがほとんどなので、直接相手に連絡を取って行うことが多いです。もしトラブルがこじれて直接会えない場合は、第三者や弁護士が間に入って話し合いを進めることになります。
この点、会社に間に入ってもらうことも考えられますが、会社は片方当事者の味方ではないのであまりおすすめできません。弁護士であれば、依頼者の絶対の味方なので、自分の味方として、自分の利益になるように活動するように求めることが可能です。
Q セクハラの示談金の相場は?
セクハラといっても内容はさまざまです。そのため、示談金の相場についても一概にはいえませんが、比較的軽微なセクハラであれば、10万円〜30万円程度の示談金で解決することも多いです。被害者側としても、民事裁判を起こしても認められないリスクがあるのであれば、示談金をもらって終わりにしたいと考える人が多いからです。
もっとも、強姦や強制わいせつなどの悪質なケースでは、示談金の金額が100万円を超えることもあります。この場合、一括で支払えなければ、分割払いなどの合意を示談書に盛り込むことになります。
この点、弁護士が代理人として交渉することで、相手方と話し合いがスムーズに進み、示談金の金額がダウンして解決するケースも多いです。弁護士であれば、相手方の請求に対して、民事裁判を前提に、法律的に合理的な理由をつけて減額を求めることができるからです。相手方としても、「法律家の言うことであれば仕方がない」と納得してくれるケースがよくあります。
また、弁護士が示談書を作成することで、相手方からの後日の追加請求の支払いを拒否することができます。
Q セクハラの示談で、弁護士に相談・依頼するメリットは?
弁護士に相談・依頼することで、セクハラ事件について、よりよい解決につながっていくことがあります。事実関係を確認したうえで、示談する必要がある場合にはできる限り早期の示談成立が重要です。
弁護士が、個別・具体的な事情をもとに、示談する必要があるか判断し、示談の必要がある場合には早期に示談成立に向けて交渉していきます。早期に示談が成立すれば、刑事処分と会社の懲戒処分において、依頼者様にとってより有利な処分となる可能性が高くなります。
また、どのような行為がセクハラであるのか、そして、セクハラの法的リスクについてしっかりと認識した方が将来のリスクを減らせます。セクハラが問題になり得るような状況であれば、個別具体的な事実関係をもとにして、弁護士が予防的な法律相談に対応いたします。
また、被害者が損害賠償請求をしてきたようなケースでは、弁護士に依頼して示談交渉に対処してもらうのを勧めます。セクハラが原因となって、被害者が退職や精神疾患にかかってしまったような場合、損害賠償額が高額化する傾向がありますし(逸失利益等がかかわります)、セクハラに対する裁判所の態度は厳しい傾向になっているからです。
現在、刑事事件加害者側・交通事故のみ新規相談を受け付けております。それ以外で弁護士をお探しの方は、日本弁護士連合会「弁護士情報提供サービス ひまわりサーチ」をご利用ください。
代表弁護士紹介
カスタマーレビュー
迅速な弁護活動のおかげで、示談成立。適切な会社対応で、今まで勤務していた会社に戻れた。
by 死亡事故を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
■年■月上旬に息子が会社の帰宅中、自家用車を運転中に携帯電話にメールの着信があり、メールの内容を確認した際に前方確認を怠り、同方向へ進んでいた自転車に後方から追突してしまいました。自転車を運転された方は脳挫傷の怪我を負い、数時間後にお亡くなりになりました。
息子から事故の一報を受け、救急車の手配、警察への連絡を既に行ったことは確認できましたがそれ以降は何の音沙汰がありませんでした。息子は現行犯で逮捕され、最寄りの警察署に勾留されていました。
私共夫婦は、翌日に被害者のご家族へ謝罪することができましたが、今後、息子がどのような状況になるのか解りませんでしたので「アトム法律事務所」へ相談しました。
今回、息子の弁護を野根弁護士が引き受けて下さいました。早々に息子と接見して頂いたり、息子が勤務した会社の上司へ面会して下さったり、その報告を随時連絡して頂きました。野根弁護士は息子と何度か接見して頂いており、息子も精神的に落ち着くことができたと思います。また、息子と頻繁に面会することができない私共夫婦にとってはその報告がとても助かりました。
勾留期間の延長に対し、勾留延長決定に対する準抗告を行って頂き、息子は保釈できました。国選の弁護士では保釈請求の手続き等は自ら進んで行わないと聞いています。
■月中旬に公判が行われ、判決は量刑に執行猶予が付くことになりました。息子は現在、今まで勤務させて頂いた会社で就業しています。被害者ご家族への償いの気持ちを忘れずに息子が早く自立し、今後の生活を営むことを見守りたいと思っています。
本当に野根弁護士はじめアトム法律事務所のスタッフの皆様へ感謝いたします。
様々な状況で難航した示談交渉を粘り強くまとめてくれたので、普通の生活に戻れた。
by 暴行事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
自分は悪くない、でも法律上は暴行罪に該当。では相手は何故突き飛ばしておいて不問なのか?証拠もなければ私の主張を客観視できる目撃者もいない。罰金を払いたくないのではなく、不合理な状況に対処法がわからない時にアトムさんを知りました。
担当の野尻先生は、冷静かつ傾聴の姿勢で接して下さり、コミュニケーションを大事にして下さいました。様々な状況で難航した示談もまとめて頂き、普通の生活に戻れました。
おかれている状況を客観的に判断し、より良い状況に導いて頂いたと深く感謝しています。有難うございました。
弁護士先生が接見に来てくれた時は地獄に仏と思った。釈放、示談、不起訴、社会復帰のすべてを実現
by 痴漢事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
酩酊したまま警察署で事情聴取され一旦自宅待機させられたときにアトム法律事務所24時間受付の方に刑事弁護について相談させて頂きました。
そして約2時間後の朝7時、逮捕・拘留され、約5時間におよぶ事情聴取、全く時が進まない留置所の生活が始まりました。もう人生終わりだ…。と思った夜の8時30分、永田先生に接見して頂きました。(地獄で仏)
「検察に訴えて拘留を阻止…。不起訴になるよう示談し、告訴を取り下げて…。一刻も早く社会復帰ができるよう…。」信じられないような言葉の数々、しかしそれらをすべて迅速に実現して頂きました。
今、こうしてこれまでどおりの社会生活を送れるのは、アトム法律事務所および永田先生のおかげです。心底から自身の過ちを反省し、日々自分の言動に細心の注意を払って生活して参ります。
本当にありがとうございました。
処罰感情の強い被害者に対して、粘り強い交渉で示談成立。被害届は出されず、事件化せずに無事解決。
by 盗撮事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
被害者の処罰感情がとても強く、事件化は避けられないと思っていました。
2ヶ月の期間の末、示談が成立し、被害届も出されることもなく終わり、とても感謝しております。
これからは、家族のため一生懸命働いて、償っていきたいと思います。
刑事事件に強い弁護士が、遠方の被害者との迅速な示談交渉で前科がつかなかった。会社対応も安心。
by 強制わいせつ事件を起こしてしまった方のご本人
★★★★★
この度は本当にありがとうございました。野崎先生には本当に感謝しています。1週間後に警察署に来るように言われ、とても不安で何か相談できないかとインターネットで見たのがアトム法律事務所でした。福岡にも事務所があり、刑事事件に強く、職場などへの対応も考慮していることから、かなり安心感がありました。
警察署に行き、逮捕され、これから長い取調べの日々が続くかと苦痛でしたが、野崎先生が被害者様との示談を急いで下さり、また警察署と事務所も遠いのにすぐに来て下さり、想像以上に早く出てくることができました。遠方の被害者様のところにもすぐに行ってくれて本当に助かりました。アドバイスもとても参考になりました。取調べの時もしっかり守ることができました。本当にありがとうございました。
弁護士先生の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味に感動。丁寧に説明・対応してくれた。
by 強姦未遂事件を起こしてしまった方のご家族
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突然の息子の逮捕の一報を受け、パソコンから様々な弁護士事務所を検索・調査した結果「刑事事件に強い!」「24時間受付」から翌朝電話しました。
私としても勿論すべてが初めてのことで何をしていいのか全く分からないのを、1つ1つ丁寧に説明・対応して下さいました。
特に驚いたと言いますか、感動したのは、先生方の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味です。
お蔭様で息子は示談成立、不起訴となりました。
先生方は息子の将来、希望、夢、光すべてを不可能な領域から全力で与えて下さいました。親共々感謝という一言ではとても終わらせられない、とても大きな感情を持ち続けていくと思います。
本当にありがとうございました。
粘り強い示談交渉で困難と思われた執行猶予付き判決を獲得。保釈中の生活面も適切に助言してくれた。
by 詐欺事件を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
息子の突然の逮捕、勾留と何も解からず不安な毎日の中、野根先生には常に親身になり対応して頂き、息子も私も大変感謝致しております。難しいと思われていた執行猶予付き判決も頂き、被害者の方々への示談交渉や、保釈中での生活面等を適切に助言をして下さいました。
今は息子も仕事に従事し懸命に前を向き頑張っております。日々平凡な家族での生活に感謝し、これからも過ごして行きたいと思います。
野根先生を始め、アトム法律事務所の方々のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
野根先生、有難うございました。
今の状況や今後の処遇について丁寧に説明してくれたおかげで慌てずに対応できた。会社にも残れた。
by 窃盗未遂事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★