示談金労働問題 示談の流れと示談金の相場は
現在、刑事事件加害者側・交通事故のみ新規相談を受け付けております。それ以外で弁護士をお探しの方は、日本弁護士連合会「弁護士情報提供サービス ひまわりサーチ」をご利用ください。
労働問題とは
目次
Q 労働問題には、どのようなものがありますか?
労働問題として多いのは、解雇、残業代未払い、パワハラ、セクハラ等の問題です。こちらの記事では、主に会社側に立った、労働問題の示談について記載しています。
Q 労働問題の示談の流れは?
労働問題においては、示談の相手方は会社の社長になることがほとんどです。ただ、実際は、会社の上司や人事部の担当者を通じて、会社の社長と交渉をすることも多いと思います。示談が成立した場合は、会社の社長の押印がある示談書を作成するケースがほとんどです。
会社内のトラブルであっても、上司から個人的にパワハラ、セクハラを受けた場合は、上司個人と示談交渉するケースもあります。上司個人と示談交渉をしながら、会社の使用者責任を問うことも可能です。上司に資産がない場合は、十分な被害弁償を受けることができません。そのような場合は、会社の使用者責任を問う方がよいかもしれません。
示談書は、示談金を受け取る前に作成してください。示談書が作成されれば、相手方が示談金を支払わない場合でも、示談書の成立を理由に後日賠償金を請求することができます。示談書は、民事裁判でも重要な証拠となるので、なくさずにしっかりと保管するようにしてください。
Q 労働問題の示談金の相場は?
労働問題の示談金の相場は、ケースによってさまざまです。トラブルの内容にもよりますし、会社側の言い分や反論、資産の状況にもよります。会社側が悪い事件であっても、倒産寸前の会社から示談金を回収することは困難です。示談金の金額を交渉する際は、その点も考慮して上手に話し合いを進めていく必要があります。
この点、弁護士を代理人としてつけることで、示談金の金額がアップするケースも多いです。弁護士が会社と交渉することで、事件・トラブルから生じた慰謝料だけでなく、これまでの残業代や退職金も同時にゲットできる場合があるからです。過去取り扱った事件では、社長から社内で盗撮されたケースで、示談金が1000万円程度になったものもあります。
他方で、会社側の相談であっても、弁護士が代理人としてつくことで、その後のトラブル解決が有利になる場合もあります。労働者からの法外な慰謝料請求に対しては、弁護士が民事裁判を前提として交渉することで、示談金の金額をダウンできる可能性があります。上司のパワハラやセクハラの労働問題においても、会社の使用責任を否定する方向で働きかけることができます。
Q 解雇と示談について教えてください。
解雇には、普通解雇、整理解雇、懲戒解雇があります。
いずれの解雇も、経営者が思っているほど簡単には認められません。また、労働者の権利意識の高まりや弁護士の増員により、裁判で争われる事件も増加しています。
たとえば、普通解雇は、まず、客観的に合理的な理由が必要となります。また、その要件が満たされても、解雇が社会通念上相当として是認できない場合には解雇無効となります。そして、裁判所の認定は厳しいため、裁判では、解雇が認められ難いのが実情です。
しかし、従業員の立場としても、解雇が無効となっても、働き続けることは実際上困難です。まして、会社に訴訟を起こして、働き続ける方はあまりおられないのが実情です。そこで、解雇トラブルでは、金銭で示談することが、お互いにとって望ましい解決になる場合が多くあります。
解雇トラブルの示談金の金額や、訴訟になった場合の見通しなどは、専門的な事項であるため、弁護士に相談・依頼して対応されることをお勧めします。
解雇を裁判で争われた場合、仮に解雇無効となれば賃金の支払い額が多大になること(裁判で1、2年争って解雇無効となれば、その期間分の賃料の支払い義務が生じます)、裁判へ多大な労力をとられること、他の従業員への影響など、様々な点でデメリットになります。
上記のようなデメリットは、示談で解決できることも多くあります。解雇の事案で示談による解決は、経済的な利益、労力・従業員への影響等の面から有益です。
Q 未払い残業代と示談について教えてください。
未払い残業代の原因は様々です。たとえば、会社の業績があまり良くなく、従業員のマンパワーに頼りサービス残業をさせているケースがあります。
最近は、賃金の上昇が難しい経済情勢であるため、従業員がその穴埋めに残業をしているケースさえあります。
このような職場環境になっている場合には、まずは、職場環境を改善する必要があります。たとえば、ズルズルとした残業防止のためには、残業の許可制等の改善を行なう必要があります。
では、すでに発生している未払い分の残業代を請求された場合には、どのように対処すればよいでしょうか?
1人の従業員だけの請求であれば、請求金額が過大になることは多くありません。しかし、たとえば、集団で請求された場合には、何千万円以上の金額になることもあり、未払い残業代の問題は決して軽視できません(労働組合主導の集団請求等があります)。
では、経営者はどのように対処したら良いでしょうか?
まずは、できる限り、未払い残業代の支払いを行なう必要があります。
また、残業代の請求がされるケースでは、他の原因が影響していることが多いため、その原因を改善するのも重要です。たとえば、残業代が支払われなくとも、仕事のやりがいが高く、雇用が安定しているような場合には、未払い残業代が問題となることは多くありません(残業代を支払わないことを推奨している訳ではありませんが)。
一方、仕事のやりがいが乏しく、従業員の移り変わりも激しいような職場では、未払い残業代の問題が裁判沙汰になることがあります。
しかし、従業員側も、未払い残業代の裁判をすることで会社の評判を落とし、又、会社が潰れることを望むわけではありません。
残業代を支払う余力がない場合には、どの程度まで支払うのか、又、未払い残業代の請求となった他の原因(従業員の不満点)を解決することを織り込んだ示談は、双方にとって一番メリットとなります。従業員側と経営者側は、今後も同じ共同体として人間関係がありますので、その点からも、示談が一番よい解決となります。
Q パワハラ、セクハラと示談について教えてください。
パワハラ、セクハラの示談は、加害者と被害者との個人的な示談で解決する面が大きいと考えられます。
しかし、被害者から被害申告がされているのに、会社が事実関係の調査や職場環境の改善を行なわない場合、その会社の行為に怠慢な面があるという評価をうけ、会社が使用者責任により損害賠償義務を負うことがあります(民法715条)。このような場合には、会社と被害者との示談という面が出てきます。
会社としても、パワハラ、セクハラについては個人的な問題とだけとらえずに、会社として対応する必要があります。
パワハラ、セクハラのトラブルですが、まずは事実調査が重要になります。
パワハラ、セクハラの事実は、加害者・被害者の二人だけの場合で行われているケースが多く、物証があまりありません。当事者、関係者からのヒアリングが重要となります。
そして、会社がヒアリングなどで対応したにもかかわらず、残念ながら、その対応が不十分ということで、被害者から、会社に対して損害賠償請求がされた場合には、パワハラ・セクハラの事実があるのか、会社の対応が不十分だったか、また、賠償金額はどのくらいになるのか等を検討して示談交渉していく必要があります。
弁護士は、裁判実務に携わっていますので、裁判になった場合の逆算から事実調査がより適切にできます。
また、裁判になった場合の金額についても、過去の裁判例や事実調査の結果等から、法律の専門家として判断し、合理的に見積もることができます。示談交渉される場合には、弁護士に相談・依頼されることをお勧めいたします。
現在、刑事事件加害者側・交通事故のみ新規相談を受け付けております。それ以外で弁護士をお探しの方は、日本弁護士連合会「弁護士情報提供サービス ひまわりサーチ」をご利用ください。
代表弁護士紹介
カスタマーレビュー
迅速な弁護活動のおかげで、示談成立。適切な会社対応で、今まで勤務していた会社に戻れた。
by 死亡事故を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
■年■月上旬に息子が会社の帰宅中、自家用車を運転中に携帯電話にメールの着信があり、メールの内容を確認した際に前方確認を怠り、同方向へ進んでいた自転車に後方から追突してしまいました。自転車を運転された方は脳挫傷の怪我を負い、数時間後にお亡くなりになりました。
息子から事故の一報を受け、救急車の手配、警察への連絡を既に行ったことは確認できましたがそれ以降は何の音沙汰がありませんでした。息子は現行犯で逮捕され、最寄りの警察署に勾留されていました。
私共夫婦は、翌日に被害者のご家族へ謝罪することができましたが、今後、息子がどのような状況になるのか解りませんでしたので「アトム法律事務所」へ相談しました。
今回、息子の弁護を野根弁護士が引き受けて下さいました。早々に息子と接見して頂いたり、息子が勤務した会社の上司へ面会して下さったり、その報告を随時連絡して頂きました。野根弁護士は息子と何度か接見して頂いており、息子も精神的に落ち着くことができたと思います。また、息子と頻繁に面会することができない私共夫婦にとってはその報告がとても助かりました。
勾留期間の延長に対し、勾留延長決定に対する準抗告を行って頂き、息子は保釈できました。国選の弁護士では保釈請求の手続き等は自ら進んで行わないと聞いています。
■月中旬に公判が行われ、判決は量刑に執行猶予が付くことになりました。息子は現在、今まで勤務させて頂いた会社で就業しています。被害者ご家族への償いの気持ちを忘れずに息子が早く自立し、今後の生活を営むことを見守りたいと思っています。
本当に野根弁護士はじめアトム法律事務所のスタッフの皆様へ感謝いたします。
様々な状況で難航した示談交渉を粘り強くまとめてくれたので、普通の生活に戻れた。
by 暴行事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
自分は悪くない、でも法律上は暴行罪に該当。では相手は何故突き飛ばしておいて不問なのか?証拠もなければ私の主張を客観視できる目撃者もいない。罰金を払いたくないのではなく、不合理な状況に対処法がわからない時にアトムさんを知りました。
担当の野尻先生は、冷静かつ傾聴の姿勢で接して下さり、コミュニケーションを大事にして下さいました。様々な状況で難航した示談もまとめて頂き、普通の生活に戻れました。
おかれている状況を客観的に判断し、より良い状況に導いて頂いたと深く感謝しています。有難うございました。
弁護士先生が接見に来てくれた時は地獄に仏と思った。釈放、示談、不起訴、社会復帰のすべてを実現
by 痴漢事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
酩酊したまま警察署で事情聴取され一旦自宅待機させられたときにアトム法律事務所24時間受付の方に刑事弁護について相談させて頂きました。
そして約2時間後の朝7時、逮捕・拘留され、約5時間におよぶ事情聴取、全く時が進まない留置所の生活が始まりました。もう人生終わりだ…。と思った夜の8時30分、永田先生に接見して頂きました。(地獄で仏)
「検察に訴えて拘留を阻止…。不起訴になるよう示談し、告訴を取り下げて…。一刻も早く社会復帰ができるよう…。」信じられないような言葉の数々、しかしそれらをすべて迅速に実現して頂きました。
今、こうしてこれまでどおりの社会生活を送れるのは、アトム法律事務所および永田先生のおかげです。心底から自身の過ちを反省し、日々自分の言動に細心の注意を払って生活して参ります。
本当にありがとうございました。
処罰感情の強い被害者に対して、粘り強い交渉で示談成立。被害届は出されず、事件化せずに無事解決。
by 盗撮事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
被害者の処罰感情がとても強く、事件化は避けられないと思っていました。
2ヶ月の期間の末、示談が成立し、被害届も出されることもなく終わり、とても感謝しております。
これからは、家族のため一生懸命働いて、償っていきたいと思います。
刑事事件に強い弁護士が、遠方の被害者との迅速な示談交渉で前科がつかなかった。会社対応も安心。
by 強制わいせつ事件を起こしてしまった方のご本人
★★★★★
この度は本当にありがとうございました。野崎先生には本当に感謝しています。1週間後に警察署に来るように言われ、とても不安で何か相談できないかとインターネットで見たのがアトム法律事務所でした。福岡にも事務所があり、刑事事件に強く、職場などへの対応も考慮していることから、かなり安心感がありました。
警察署に行き、逮捕され、これから長い取調べの日々が続くかと苦痛でしたが、野崎先生が被害者様との示談を急いで下さり、また警察署と事務所も遠いのにすぐに来て下さり、想像以上に早く出てくることができました。遠方の被害者様のところにもすぐに行ってくれて本当に助かりました。アドバイスもとても参考になりました。取調べの時もしっかり守ることができました。本当にありがとうございました。
弁護士先生の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味に感動。丁寧に説明・対応してくれた。
by 強姦未遂事件を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
突然の息子の逮捕の一報を受け、パソコンから様々な弁護士事務所を検索・調査した結果「刑事事件に強い!」「24時間受付」から翌朝電話しました。
私としても勿論すべてが初めてのことで何をしていいのか全く分からないのを、1つ1つ丁寧に説明・対応して下さいました。
特に驚いたと言いますか、感動したのは、先生方の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味です。
お蔭様で息子は示談成立、不起訴となりました。
先生方は息子の将来、希望、夢、光すべてを不可能な領域から全力で与えて下さいました。親共々感謝という一言ではとても終わらせられない、とても大きな感情を持ち続けていくと思います。
本当にありがとうございました。
粘り強い示談交渉で困難と思われた執行猶予付き判決を獲得。保釈中の生活面も適切に助言してくれた。
by 詐欺事件を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
息子の突然の逮捕、勾留と何も解からず不安な毎日の中、野根先生には常に親身になり対応して頂き、息子も私も大変感謝致しております。難しいと思われていた執行猶予付き判決も頂き、被害者の方々への示談交渉や、保釈中での生活面等を適切に助言をして下さいました。
今は息子も仕事に従事し懸命に前を向き頑張っております。日々平凡な家族での生活に感謝し、これからも過ごして行きたいと思います。
野根先生を始め、アトム法律事務所の方々のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
野根先生、有難うございました。
今の状況や今後の処遇について丁寧に説明してくれたおかげで慌てずに対応できた。会社にも残れた。
by 窃盗未遂事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★