わいせつ痴漢 示談の流れと期間は
早期に示談するメリットが大きい
目次
Q わいせつ事件を起こしてしまいました。示談の流れを教えてください。
痴漢、強制わいせつ行為をした場合、その場で被害者に抗議等を受けることが多いでしょう。刑事事件化するかどうかは、まずは、その場での被害者との話合いになります。
謝罪、被害弁償を行うなどの話合いができれば、被害者が警察官への通報等をせず、
刑事事件化しないで終わることもあります。
しかし、①の「被害者の判断」で、被害者が応じない場合には、警察への通報により、刑事事件化することがあります。
たとえば、電車内での痴漢等の事件では、加害者が駅長室等に連れて行かれ、駅員が警察へ通報します。そして、警察が駅長室に来て、加害者を警察署へ連行することが多いでしょう。なお、その手続において被害届も提出されます。
次に、②の「警察官の判断1」ですが、痴漢事件等では、被害者が加害者を現行犯逮捕したという扱いになることが多いです。警察官は、被害者から加害者の引き渡しを受けるという形になり、この場合、逮捕が継続します。
痴漢事件で、加害者が認めているのであれば、当日又は翌日に釈放され、在宅扱いとなるケースは多くあります。他方、否認するケースでは、逮捕手続が継続することが多くあります。逮捕は、逮捕時から最大72時間続きます。
なお、③の「警察官の判断2」の送致の判断ですが、痴漢事件では、微罪処分となることがあるかは分かりません。
次に、④の「検察官の判断1」ですが、検察官が事件の送致を受けた場合、逮捕手続が継続しているケースでは、勾留請求するかどうかが判断されます。
痴漢事件では、加害者が事実関係を認めていれば、特別な事情がない限り、勾留請求されません。
他方、強制わいせつ事件では、加害者が事実関係を認めていても、勾留請求されることが多いです。勾留期間は、最初10日間で、延長された場合さらに最大10日間勾留が続きます。
検察官は、示談の有無、前科等を考慮し、起訴・不起訴を判断します。
痴漢事件では、前科がなければ、示談成立により、
不起訴となる可能性は高いです。他方、前科がある場合には、示談が成立していても不起訴を獲得するのは難しいケースがあります。その場合には、略式請求により罰金刑で終わることが多くあります。
強制わいせつ事件では、被害者と示談を成立させ、告訴取消ができれば、
不起訴になる可能性が高くなります。
したがって、強制わいせつ事件のケースでは、特に、検察官の起訴時までに示談を成立させ告訴取消をしてもらうのが重要です。
次に、⑤の「検察官の判断2」で、検察官が起訴した場合について説明します。
検察官が略式命令請求(略式起訴)をしたケースでは、加害者は、罰金刑になりますが、簡易・迅速に裁判手続が終了します。痴漢事件では、起訴された場合には、このケースが圧倒的に多いです。
強制わいせつ事件で起訴された場合、通常、公判請求となります(略式起訴にはなりません)。公判請求ですので、少なくとも、2、3か月以上は刑事裁判が続き、刑事裁判中も勾留という身柄拘束が続くことが多くあります。
最後に、⑥の「裁判所の判断」について説明します。
痴漢事件において、検察官が略式命令請求をしたケースでは、裁判所は罰金刑を言い渡すことになります。裁判所の判決時までに、被害者との間で示談が成立していれば、
罰金の金額が低くなる傾向があります。
強制わいせつ事件において、検察官が公判請求を行なったケースでは、実刑か執行猶予かが問題となります。裁判所の判決時までに、被害者との間で示談が成立していれば、
執行猶予付き判決となる可能性が高くなります。
Q 痴漢での示談の流れについて具体例で教えてください。
6月1日の午前8時ころ、満員の電車内で、30代の男性Aは、目の前の女性Vのお尻を服の上からなでるように右手で3回さわった。Vは、Aの右手をつかみ、「痴漢です、次の駅で降りてください」と言ったところ、Aは痴漢を認め、Vとともに駅に降りた。
たとえば、流れは次のようになります。
6月1日、午前8時10分過ぎ、VはAの右手をつかんだまま、駅長室に連れて行った(現行犯逮捕)。駅長室で待っていると、警察が来て、Aを最寄りの警察署まで連れて行った(現行犯逮捕の引き継ぎ)。
Aは、警察署で、取調べを受け、事実関係を素直に述べた。
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6月2日、Aは釈放された。釈放の際、警察から、「後日、呼び出しを行うから必ず来るように。」と言われた。
↓
Aは今後の処分を心配し、6月3日、弁護士事務所に相談に行った。
弁護士が事件を受任し、警察に問い合わせ、Vの連絡先を聞いた。警察がVに問い合わせたところ、弁護士限りであれば連絡先を教えるとのことであり、弁護士は被害者の連絡先を得ることができた。
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弁護士は、被害者と示談交渉を行い、6月9日、30万円で示談が成立した。
弁護士は、検察官と直接面談し、示談書の写しを渡して、Aには前科がなく、また、示談が成立していること等を述べて、不起訴処分が妥当であることを主張した。
↓
検察官は、Aを不起訴処分にし、これにより、Aに前科がつくことは回避できた。
《解説》痴漢事件では、加害者が何もしなければ、略式請求により罰金刑(50万円以下)となる例が圧倒的に多いです。罰金刑は前科になります。
また、前科等があれば、正式起訴により、通常の刑事裁判となる例もあります。
弁護士に依頼すれば、弁護士が被害者と示談交渉を行い、上記事例のように、不起訴に持ち込むことも可能な場合があります。不起訴と罰金刑では、やはり、前科の有無で全く違います。
検察官の略式請求の判断までに時間が少ない場合も多くありますので、早急に弁護士に依頼されるのが重要です。
このような理由から、弊所では、
365日24時間体制で専門スタッフがお客様からのお電話を対応しております。お電話をいただきましたら、できる限り早くに弁護士につなぎますので、お気軽にお電話ください。
Q 強制わいせつ事件での示談の流れについて具体例で教えてください。
8月15日の午前7時50分ころ、満員の電車内で、20代の男性Aは、斜め前にいた女性Vのお尻を服の上からなでた。Vが抵抗しなかったため、Aは、さらに、下着をさわったうえ、下着の中に手を入れて女性器を指でなでた。Vから助けを求められた周りの乗客がAの手をつかみ、次の駅で降ろした。
たとえば、流れは次のようになります。
8月15日、Aは駅員室に連れていかれ、すぐに駆け付けた警察官に身柄が引き渡された。Vは、警察官から話を聞かれ、被害届を提出した。
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Aは、8月15日から同月17日まで逮捕され、警察官から取調べをうけた。なお、Aは罪を認めたが、逃亡のおそれがあるとして逮捕手続は継続された。
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8月17日、警察官が検察官に事件を送致した。検察官は、勾留を請求し、10日間の勾留が認められた。
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Aの妻が心配し、8月18日、弁護士事務所に相談に行った。弁護士が事件を受任し、すぐに勾留されている警察署に行った。接見の結果、Vと示談交渉する方針になった。
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弁護士が、検察官に対し連絡したところ、被害者の連絡先を弁護士限りで教えてもらった(事前に被害者の同意あり)。
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8月19日、担当弁護士は、Vと電話連絡を取ったところ、Vからは「示談はしたくない。」と示談を拒否された。
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8月21日、担当弁護士は、Aの家族と協議し、Aの家族がVとVの両親に謝罪文を送付したいとのことだったので、謝罪文を書いてもらい、VとVの両親に謝罪文を送付した。
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8月26日、検察官がAの勾留をさらに10日間延長請求し、延長請求が認められた。
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8月30日、被害者から連絡があり、弁護士が示談交渉した。80万円で示談が成立し、告訴取消もなされた。担当弁護士は、検察官と面談し、示談書の写しとVの告訴取消書を提出した。
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同日、Aは不起訴処分となり、釈放された。
強制わいせつ罪は重い犯罪ですので、起訴された場合には実刑も予想されます。しかし、強制わいせつ罪は、被害者の告訴がない場合、不起訴になる可能性が高いです。そのため、告訴取消が非常に大切です。
告訴取消は、検察官の起訴までに行わなければ、意味がありません(なお、示談成立は裁判となった場合でも量刑上重要です)。したがって、強制わいせつ罪が問題となっている場合には、できる限り早く弁護士に依頼するのが重要になります。
このため、弊所では、いつでもすぐにスピーディーに対応できるよう、365日24時間体制で専門スタッフがお電話をお待ちしております。できる限り早くに弁護士との相談につなぐことができますので、お早目のお電話をお待ちしております。
代表弁護士紹介
カスタマーレビュー
迅速な弁護活動のおかげで、示談成立。適切な会社対応で、今まで勤務していた会社に戻れた。
by 死亡事故を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
■年■月上旬に息子が会社の帰宅中、自家用車を運転中に携帯電話にメールの着信があり、メールの内容を確認した際に前方確認を怠り、同方向へ進んでいた自転車に後方から追突してしまいました。自転車を運転された方は脳挫傷の怪我を負い、数時間後にお亡くなりになりました。
息子から事故の一報を受け、救急車の手配、警察への連絡を既に行ったことは確認できましたがそれ以降は何の音沙汰がありませんでした。息子は現行犯で逮捕され、最寄りの警察署に勾留されていました。
私共夫婦は、翌日に被害者のご家族へ謝罪することができましたが、今後、息子がどのような状況になるのか解りませんでしたので「アトム法律事務所」へ相談しました。
今回、息子の弁護を野根弁護士が引き受けて下さいました。早々に息子と接見して頂いたり、息子が勤務した会社の上司へ面会して下さったり、その報告を随時連絡して頂きました。野根弁護士は息子と何度か接見して頂いており、息子も精神的に落ち着くことができたと思います。また、息子と頻繁に面会することができない私共夫婦にとってはその報告がとても助かりました。
勾留期間の延長に対し、勾留延長決定に対する準抗告を行って頂き、息子は保釈できました。国選の弁護士では保釈請求の手続き等は自ら進んで行わないと聞いています。
■月中旬に公判が行われ、判決は量刑に執行猶予が付くことになりました。息子は現在、今まで勤務させて頂いた会社で就業しています。被害者ご家族への償いの気持ちを忘れずに息子が早く自立し、今後の生活を営むことを見守りたいと思っています。
本当に野根弁護士はじめアトム法律事務所のスタッフの皆様へ感謝いたします。
様々な状況で難航した示談交渉を粘り強くまとめてくれたので、普通の生活に戻れた。
by 暴行事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
自分は悪くない、でも法律上は暴行罪に該当。では相手は何故突き飛ばしておいて不問なのか?証拠もなければ私の主張を客観視できる目撃者もいない。罰金を払いたくないのではなく、不合理な状況に対処法がわからない時にアトムさんを知りました。
担当の野尻先生は、冷静かつ傾聴の姿勢で接して下さり、コミュニケーションを大事にして下さいました。様々な状況で難航した示談もまとめて頂き、普通の生活に戻れました。
おかれている状況を客観的に判断し、より良い状況に導いて頂いたと深く感謝しています。有難うございました。
弁護士先生が接見に来てくれた時は地獄に仏と思った。釈放、示談、不起訴、社会復帰のすべてを実現
by 痴漢事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
酩酊したまま警察署で事情聴取され一旦自宅待機させられたときにアトム法律事務所24時間受付の方に刑事弁護について相談させて頂きました。
そして約2時間後の朝7時、逮捕・拘留され、約5時間におよぶ事情聴取、全く時が進まない留置所の生活が始まりました。もう人生終わりだ…。と思った夜の8時30分、永田先生に接見して頂きました。(地獄で仏)
「検察に訴えて拘留を阻止…。不起訴になるよう示談し、告訴を取り下げて…。一刻も早く社会復帰ができるよう…。」信じられないような言葉の数々、しかしそれらをすべて迅速に実現して頂きました。
今、こうしてこれまでどおりの社会生活を送れるのは、アトム法律事務所および永田先生のおかげです。心底から自身の過ちを反省し、日々自分の言動に細心の注意を払って生活して参ります。
本当にありがとうございました。
処罰感情の強い被害者に対して、粘り強い交渉で示談成立。被害届は出されず、事件化せずに無事解決。
by 盗撮事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
被害者の処罰感情がとても強く、事件化は避けられないと思っていました。
2ヶ月の期間の末、示談が成立し、被害届も出されることもなく終わり、とても感謝しております。
これからは、家族のため一生懸命働いて、償っていきたいと思います。
刑事事件に強い弁護士が、遠方の被害者との迅速な示談交渉で前科がつかなかった。会社対応も安心。
by 強制わいせつ事件を起こしてしまった方のご本人
★★★★★
この度は本当にありがとうございました。野崎先生には本当に感謝しています。1週間後に警察署に来るように言われ、とても不安で何か相談できないかとインターネットで見たのがアトム法律事務所でした。福岡にも事務所があり、刑事事件に強く、職場などへの対応も考慮していることから、かなり安心感がありました。
警察署に行き、逮捕され、これから長い取調べの日々が続くかと苦痛でしたが、野崎先生が被害者様との示談を急いで下さり、また警察署と事務所も遠いのにすぐに来て下さり、想像以上に早く出てくることができました。遠方の被害者様のところにもすぐに行ってくれて本当に助かりました。アドバイスもとても参考になりました。取調べの時もしっかり守ることができました。本当にありがとうございました。
弁護士先生の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味に感動。丁寧に説明・対応してくれた。
by 強姦未遂事件を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
突然の息子の逮捕の一報を受け、パソコンから様々な弁護士事務所を検索・調査した結果「刑事事件に強い!」「24時間受付」から翌朝電話しました。
私としても勿論すべてが初めてのことで何をしていいのか全く分からないのを、1つ1つ丁寧に説明・対応して下さいました。
特に驚いたと言いますか、感動したのは、先生方の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味です。
お蔭様で息子は示談成立、不起訴となりました。
先生方は息子の将来、希望、夢、光すべてを不可能な領域から全力で与えて下さいました。親共々感謝という一言ではとても終わらせられない、とても大きな感情を持ち続けていくと思います。
本当にありがとうございました。
粘り強い示談交渉で困難と思われた執行猶予付き判決を獲得。保釈中の生活面も適切に助言してくれた。
by 詐欺事件を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
息子の突然の逮捕、勾留と何も解からず不安な毎日の中、野根先生には常に親身になり対応して頂き、息子も私も大変感謝致しております。難しいと思われていた執行猶予付き判決も頂き、被害者の方々への示談交渉や、保釈中での生活面等を適切に助言をして下さいました。
今は息子も仕事に従事し懸命に前を向き頑張っております。日々平凡な家族での生活に感謝し、これからも過ごして行きたいと思います。
野根先生を始め、アトム法律事務所の方々のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
野根先生、有難うございました。
今の状況や今後の処遇について丁寧に説明してくれたおかげで慌てずに対応できた。会社にも残れた。
by 窃盗未遂事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★