傷害暴行傷害 示談の流れと期間は
早期に弁護士に相談することが重要
目次
Q 暴行・傷害事件を起こしてしまいました。示談の流れを教えてください。
他人を殴りケガを負わせたからといって、必ず、刑事事件になる訳ではありません。
「①の被害者の判断」ですが、暴行・傷害で刑事事件になるケースで多いのは、被害者がその場で警察に通報したケースです。そして、被害者が病院に行き、診断書をもらった上で警察署に被害届を提出することも多いでしょう。
「②の警察官の判断1」では、通報されて駆け付けた警察官が、その場で加害者を逮捕することも珍しくありません。逮捕されない場合には、在宅事件扱いとなります。
担当の警察官は、暴行・傷害事件をどのように扱うか判断します。被害者、目撃者、加害者から話を聞き、診断書やケガの状態などを見て、刑事事件として扱うか判断します。
ケガの程度が軽く、被害者の落ち度も大きく、処罰感情もあまりない場合などには、事件化しないで終わることもあります。
その際、示談が成立していれば、警察が、「刑事事件化しない判断」をする可能性が高くなります。また、示談成立により逮捕される可能性も低くなります。仮に逮捕されていれば釈放されることも多くあります。
「③の警察官の判断2」では、警察官が、釈放するか、検察官に事件を送致するか判断します。この時までに示談が成立していれば、検察官に事件送致される可能性は低くなります。仮に釈放されれば、後の10日間の勾留請求もされません。
「④検察官の判断1」では、検察官が、逮捕中の事件については、勾留の必要があるか判断します。勾留は最初10日間で、延長されると更に最長10日間の身柄拘束となります。10日間以上の勾留は、負担がかなり重いため、この時までに示談成立していれば大きな意味があります。示談成立により、勾留請求されない可能性は高くなります。
「⑤の検察官の判断2」ですが、検察官が、警察官とは別の視点から取調べを行ないます。そして、検察官が最終的に起訴・不起訴の判断を行ないます。
逮捕・勾留されているケースでは、勾留期間が満了する日に処分が決定することが多いでしょう。在宅事件では、場合によっては1年近く判断されないこともあります。
暴行・傷害事件では、被害者の完治の度合いや、後遺症の有無も重視されます。検察官が不起訴処分を行なえば、加害者には前科は付きません。
犯罪白書によれば、平成25年の起訴猶予率は65.2パーセントになっています(刑事事件全体の数字です)。起訴猶予率が高いことから、示談の成立は重要な意味を持ちます。
「⑥裁判所の判断」ですが、検察官の起訴後には、刑事裁判が開始します。裁判官の量刑判断において、示談の成立は重要な意味があります。執行猶予になる可能性が高まったり、実刑の場合であっても刑期が短くなる影響があります。
Q 刑事事件と示談の流れについて具体例で教えてください。
職場の上司と折り合いが悪い30代の男性Aが、6月1日、上司のVから食べ物を投げられたことで怒り、Vの腹を4発殴って助骨を骨折(加療4週間)させました。
たとえば、流れは次のようになります。
6月1日、Vは、すぐに救急車と警察に電話し、Aはその場で逮捕されました。警察官から話を聞かれたVは、警察署に行き被害届を提出しました。
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一方、Aは警察官から取調べをうけ、6月3日、警察官が検察官に事件を送致し、検察官が勾留を請求し、勾留が認められました。
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Aの妻が心配し、6月4日、弁護士事務所に相談に行きました。弁護士が事件を受任し、Aの勾留されている警察署に面会に行き、被害者と示談をするという方針になりました。
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6月5日、担当弁護士は、被害者と連絡を取りました。
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6月9日、担当弁護士が被害者と、50万円の金額で示談が成立しました。担当弁護士は、すぐに、検察官に示談成立を伝えるとともに示談書の写しを渡します。
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6月13日、10日間の勾留期間の満期をむかえ、検察官が今回の傷害事件を不起訴処分にし、加害者は釈放されました。
《解説》このように、弁護士が付くことで被害者と早期に示談成立が可能となることもあります。検察官の起訴・不起訴の判断までに、示談が成立することで事例のように不起訴処分を獲得できることもあります。
上記事案では、勾留決定後に弁護士に依頼されましたが、逮捕された直後から弁護士に依頼されていれば、弁護士が勾留を阻止できた可能性もあります。
刑事事件は、スピードとの勝負になります。
弊所では、このような観点から、24時間365日、専門スタッフが電話を対応しております。ご家族様が逮捕等された場合には、できる限り早くに弁護士に相談・依頼されるのが重要です。弊所では、スピーディーに刑事時事件に対応いたします。
Q 暴行・傷害の示談期間は?
示談の期間ですが、最短で1、2日で示談成立となる場合も多くあります。
傷害事件では、傷害の程度は、加療1週間から4週間程度の傷害になることが多くあります。
したがって、たとえば、後遺症が確定する時まで示談を待つケースは少なく、示談がスピーディーに成立することが多くあります。
一方、示談の金額は交通事故のように定型化されている訳ではありません。また、後遺症が発生する場合には、被害額が確定するのに長期間かかります。そのため、示談交渉の期間が長期化することもあります。
代表弁護士紹介
カスタマーレビュー
迅速な弁護活動のおかげで、示談成立。適切な会社対応で、今まで勤務していた会社に戻れた。
by 死亡事故を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
■年■月上旬に息子が会社の帰宅中、自家用車を運転中に携帯電話にメールの着信があり、メールの内容を確認した際に前方確認を怠り、同方向へ進んでいた自転車に後方から追突してしまいました。自転車を運転された方は脳挫傷の怪我を負い、数時間後にお亡くなりになりました。
息子から事故の一報を受け、救急車の手配、警察への連絡を既に行ったことは確認できましたがそれ以降は何の音沙汰がありませんでした。息子は現行犯で逮捕され、最寄りの警察署に勾留されていました。
私共夫婦は、翌日に被害者のご家族へ謝罪することができましたが、今後、息子がどのような状況になるのか解りませんでしたので「アトム法律事務所」へ相談しました。
今回、息子の弁護を野根弁護士が引き受けて下さいました。早々に息子と接見して頂いたり、息子が勤務した会社の上司へ面会して下さったり、その報告を随時連絡して頂きました。野根弁護士は息子と何度か接見して頂いており、息子も精神的に落ち着くことができたと思います。また、息子と頻繁に面会することができない私共夫婦にとってはその報告がとても助かりました。
勾留期間の延長に対し、勾留延長決定に対する準抗告を行って頂き、息子は保釈できました。国選の弁護士では保釈請求の手続き等は自ら進んで行わないと聞いています。
■月中旬に公判が行われ、判決は量刑に執行猶予が付くことになりました。息子は現在、今まで勤務させて頂いた会社で就業しています。被害者ご家族への償いの気持ちを忘れずに息子が早く自立し、今後の生活を営むことを見守りたいと思っています。
本当に野根弁護士はじめアトム法律事務所のスタッフの皆様へ感謝いたします。
様々な状況で難航した示談交渉を粘り強くまとめてくれたので、普通の生活に戻れた。
by 暴行事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
自分は悪くない、でも法律上は暴行罪に該当。では相手は何故突き飛ばしておいて不問なのか?証拠もなければ私の主張を客観視できる目撃者もいない。罰金を払いたくないのではなく、不合理な状況に対処法がわからない時にアトムさんを知りました。
担当の野尻先生は、冷静かつ傾聴の姿勢で接して下さり、コミュニケーションを大事にして下さいました。様々な状況で難航した示談もまとめて頂き、普通の生活に戻れました。
おかれている状況を客観的に判断し、より良い状況に導いて頂いたと深く感謝しています。有難うございました。
弁護士先生が接見に来てくれた時は地獄に仏と思った。釈放、示談、不起訴、社会復帰のすべてを実現
by 痴漢事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
酩酊したまま警察署で事情聴取され一旦自宅待機させられたときにアトム法律事務所24時間受付の方に刑事弁護について相談させて頂きました。
そして約2時間後の朝7時、逮捕・拘留され、約5時間におよぶ事情聴取、全く時が進まない留置所の生活が始まりました。もう人生終わりだ…。と思った夜の8時30分、永田先生に接見して頂きました。(地獄で仏)
「検察に訴えて拘留を阻止…。不起訴になるよう示談し、告訴を取り下げて…。一刻も早く社会復帰ができるよう…。」信じられないような言葉の数々、しかしそれらをすべて迅速に実現して頂きました。
今、こうしてこれまでどおりの社会生活を送れるのは、アトム法律事務所および永田先生のおかげです。心底から自身の過ちを反省し、日々自分の言動に細心の注意を払って生活して参ります。
本当にありがとうございました。
処罰感情の強い被害者に対して、粘り強い交渉で示談成立。被害届は出されず、事件化せずに無事解決。
by 盗撮事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
被害者の処罰感情がとても強く、事件化は避けられないと思っていました。
2ヶ月の期間の末、示談が成立し、被害届も出されることもなく終わり、とても感謝しております。
これからは、家族のため一生懸命働いて、償っていきたいと思います。
刑事事件に強い弁護士が、遠方の被害者との迅速な示談交渉で前科がつかなかった。会社対応も安心。
by 強制わいせつ事件を起こしてしまった方のご本人
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この度は本当にありがとうございました。野崎先生には本当に感謝しています。1週間後に警察署に来るように言われ、とても不安で何か相談できないかとインターネットで見たのがアトム法律事務所でした。福岡にも事務所があり、刑事事件に強く、職場などへの対応も考慮していることから、かなり安心感がありました。
警察署に行き、逮捕され、これから長い取調べの日々が続くかと苦痛でしたが、野崎先生が被害者様との示談を急いで下さり、また警察署と事務所も遠いのにすぐに来て下さり、想像以上に早く出てくることができました。遠方の被害者様のところにもすぐに行ってくれて本当に助かりました。アドバイスもとても参考になりました。取調べの時もしっかり守ることができました。本当にありがとうございました。
弁護士先生の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味に感動。丁寧に説明・対応してくれた。
by 強姦未遂事件を起こしてしまった方のご家族
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突然の息子の逮捕の一報を受け、パソコンから様々な弁護士事務所を検索・調査した結果「刑事事件に強い!」「24時間受付」から翌朝電話しました。
私としても勿論すべてが初めてのことで何をしていいのか全く分からないのを、1つ1つ丁寧に説明・対応して下さいました。
特に驚いたと言いますか、感動したのは、先生方の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味です。
お蔭様で息子は示談成立、不起訴となりました。
先生方は息子の将来、希望、夢、光すべてを不可能な領域から全力で与えて下さいました。親共々感謝という一言ではとても終わらせられない、とても大きな感情を持ち続けていくと思います。
本当にありがとうございました。
粘り強い示談交渉で困難と思われた執行猶予付き判決を獲得。保釈中の生活面も適切に助言してくれた。
by 詐欺事件を起こしてしまった方のご家族
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息子の突然の逮捕、勾留と何も解からず不安な毎日の中、野根先生には常に親身になり対応して頂き、息子も私も大変感謝致しております。難しいと思われていた執行猶予付き判決も頂き、被害者の方々への示談交渉や、保釈中での生活面等を適切に助言をして下さいました。
今は息子も仕事に従事し懸命に前を向き頑張っております。日々平凡な家族での生活に感謝し、これからも過ごして行きたいと思います。
野根先生を始め、アトム法律事務所の方々のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
野根先生、有難うございました。
今の状況や今後の処遇について丁寧に説明してくれたおかげで慌てずに対応できた。会社にも残れた。
by 窃盗未遂事件を起こしてしまった方ご本人
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