示談示談書とは
示談書は事件解決の証
目次
Q 示談書とは何ですか?
示談書は、後日、どのような示談をしたのかが証拠として残るよう、示談の内容を書面で表したものです。
一般の方にとっては、相手から署名・捺印を求められた書面が、示談書なのか何なのか分からないことがあると思われます。一番の区別方法は、清算条項の記載があるかどうかです。清算条項の記載があれば、その書面は示談書と判断できます。
清算条項の記載とは、たとえば、「本件に関し、示談書に記載されている以外には何らの債権・債務はない。」等との文言です。要は、「あなたと私との間では、全て清算済みとなりました。」というような意味ととれる文言があるかどうかです。
大きな注意点ですが、示談書に署名、ハンコを押すと、事件は解決したという扱いになり、その事件については、更に相手に対して請求ができなくなります。
示談書の内容を後で覆すことは原則としてできませんので、署名・捺印は慎重に判断されてください。たとえ相場から示談金が離れていても、民事裁判では、原則として合意が優先されます。
Q 示談書のことで弁護士に相談するメリットは何ですか?
弁護士は、専門的な視点から、示談書の意味内容、またその影響を的確に判断できます。示談書かどうかや、署名・捺印の判断は慎重にされた方が良く、その際に弁護士にご相談いただければ、依頼者様にとって納得のいく解決が可能となります。
また、弁護士が相手方の示す示談書を検討し、依頼者様の有利になる示談条件の追加などをアドバイスすることなども可能です。
Q 示談書と念書は同じものですか?
示談書と念書は、やや異なります。どちらも、事実関係などを後日の証拠とするために文書にしておくものです。
しかし、示談書は、当該事件の解決内容が全般的に書面で確認されます。なお、先ほどのご質問で回答したとおり、清算条項があれば示談書と判断できます。
他方、念書は、何かしらかの事項についてだけ書面で確認されます。
たとえば、念書では「わたし(田中○○)は、×年○月△日に佐藤○○から金100万円を借りました。」などと、お金の貸し借りの事実だけ書面に書かれ、支払条件や清算条項などが書かれていません。
まだ示談交渉中で解決内容の合意(示談書)までできない場合に、争いのない事実関係だけでも証拠として残しておきたいケースなどで念書が使用されます。
弁護士に示談交渉を任せることで、たとえ示談が成立しなかった場合でも、念書などの的確な証拠を残すことができるケースがあります。念書などがあれば、将来、民事裁判等になった場合に立証面で有利になり、勝訴することにつながります。
Q 示談書は公正証書による必要がありますか?
ケースバイケースです。公正証書とは、公証役場において公証人が法律にしたがって作成する公文書のことをいいます。
公正証書の場合、強制執行認諾条項をつければ、民事訴訟を提起しなくても、強制執行ができます(たとえば、金銭の支払いが合意された場合、すぐに銀行預金の差押えなどができます。公正証書=判決と考えるとわかりやすいです)。
また、公正証書は公文書であり、かつ、その作成段階では本人確認が厳格であるなど手続がしっかりしていますので、高い証明力があります。
しかし、公正証書作成の費用がかかり、手間と心理的な負担の点で相手方が協力してくれない場合があります。示談書だけでも大丈夫なことが多いでしょう。
そのため、たとえば、すでに解決金が支払われている場合などでは、あえて公正証書にする必要性は高くありません。
他方、高額な金額の一括払いで支払期限が先の場合や、長期間の分割払いのケースでは、公正証書にした方がよいでしょう。支払いの不確実性と支払いがなかった場合のリスクが高いからです。
弁護士に相談されることで、当該事案ごとに、公正証書の必要性を判断できます。また、弁護士に交渉を依頼することで、相手方に対して、公正証書による示談書作成に協力させ、民事訴訟をせずに済むケースもあります。
Q 示談書作成の費用はどのくらいかかりますか?
自身で作成される場合、基本的には費用はかかりませんが、公正証書で作成される場合には公正証書の費用がかかります。日本公証人連合会のホームページを見ますと、示談金の支払額が100万円以下であれば、5000円の手数料がかかるようです。その他にも手数料がかかる場合があります。
Q 示談書作成を弁護士に依頼すると費用はどのくらいかかりますか?
ケースバイケースです。弁護士に依頼される場合、示談書作成の弁護士費用は事務所によってさまざまです。各事務所に問い合わせ、見積りをとってみられると良いと思います。
弁護士に依頼すると、後で問題が生じない示談書を作成することができます。また、弁護士が、示談書の内容を丁寧に分かり易く説明することで、ご依頼者は示談書の内容を理解して納得することができます。
Q 刑事事件の示談書にはどのようなことを書きますか?
刑事事件での示談では刑事裁判等への影響を踏まえ、通常、次のような事項が書かれます。
検察官、裁判官の量刑判断に影響するよう、①加害者の謝罪、②示談金額の支払い、③被害者の宥恕(許し)、④告訴事件では告訴取消し(取下げ)、⑤清算条項(当該事件では示談書で決めた以外に、権利や義務はないこと等の記載)などを書きます。
弁護士に示談書作成を依頼することで、刑事事件、民事事件を問わず、後で問題が生じない示談書の作成が可能となります。また、専門的な知識に裏付けられた示談書であれば、将来の紛争予防にも役立ちます。ご不安がある場合には、弊所までお気軽にご相談ください。
代表弁護士紹介
カスタマーレビュー
迅速な弁護活動のおかげで、示談成立。適切な会社対応で、今まで勤務していた会社に戻れた。
by 死亡事故を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
■年■月上旬に息子が会社の帰宅中、自家用車を運転中に携帯電話にメールの着信があり、メールの内容を確認した際に前方確認を怠り、同方向へ進んでいた自転車に後方から追突してしまいました。自転車を運転された方は脳挫傷の怪我を負い、数時間後にお亡くなりになりました。
息子から事故の一報を受け、救急車の手配、警察への連絡を既に行ったことは確認できましたがそれ以降は何の音沙汰がありませんでした。息子は現行犯で逮捕され、最寄りの警察署に勾留されていました。
私共夫婦は、翌日に被害者のご家族へ謝罪することができましたが、今後、息子がどのような状況になるのか解りませんでしたので「アトム法律事務所」へ相談しました。
今回、息子の弁護を野根弁護士が引き受けて下さいました。早々に息子と接見して頂いたり、息子が勤務した会社の上司へ面会して下さったり、その報告を随時連絡して頂きました。野根弁護士は息子と何度か接見して頂いており、息子も精神的に落ち着くことができたと思います。また、息子と頻繁に面会することができない私共夫婦にとってはその報告がとても助かりました。
勾留期間の延長に対し、勾留延長決定に対する準抗告を行って頂き、息子は保釈できました。国選の弁護士では保釈請求の手続き等は自ら進んで行わないと聞いています。
■月中旬に公判が行われ、判決は量刑に執行猶予が付くことになりました。息子は現在、今まで勤務させて頂いた会社で就業しています。被害者ご家族への償いの気持ちを忘れずに息子が早く自立し、今後の生活を営むことを見守りたいと思っています。
本当に野根弁護士はじめアトム法律事務所のスタッフの皆様へ感謝いたします。
様々な状況で難航した示談交渉を粘り強くまとめてくれたので、普通の生活に戻れた。
by 暴行事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
自分は悪くない、でも法律上は暴行罪に該当。では相手は何故突き飛ばしておいて不問なのか?証拠もなければ私の主張を客観視できる目撃者もいない。罰金を払いたくないのではなく、不合理な状況に対処法がわからない時にアトムさんを知りました。
担当の野尻先生は、冷静かつ傾聴の姿勢で接して下さり、コミュニケーションを大事にして下さいました。様々な状況で難航した示談もまとめて頂き、普通の生活に戻れました。
おかれている状況を客観的に判断し、より良い状況に導いて頂いたと深く感謝しています。有難うございました。
弁護士先生が接見に来てくれた時は地獄に仏と思った。釈放、示談、不起訴、社会復帰のすべてを実現
by 痴漢事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
酩酊したまま警察署で事情聴取され一旦自宅待機させられたときにアトム法律事務所24時間受付の方に刑事弁護について相談させて頂きました。
そして約2時間後の朝7時、逮捕・拘留され、約5時間におよぶ事情聴取、全く時が進まない留置所の生活が始まりました。もう人生終わりだ…。と思った夜の8時30分、永田先生に接見して頂きました。(地獄で仏)
「検察に訴えて拘留を阻止…。不起訴になるよう示談し、告訴を取り下げて…。一刻も早く社会復帰ができるよう…。」信じられないような言葉の数々、しかしそれらをすべて迅速に実現して頂きました。
今、こうしてこれまでどおりの社会生活を送れるのは、アトム法律事務所および永田先生のおかげです。心底から自身の過ちを反省し、日々自分の言動に細心の注意を払って生活して参ります。
本当にありがとうございました。
処罰感情の強い被害者に対して、粘り強い交渉で示談成立。被害届は出されず、事件化せずに無事解決。
by 盗撮事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
被害者の処罰感情がとても強く、事件化は避けられないと思っていました。
2ヶ月の期間の末、示談が成立し、被害届も出されることもなく終わり、とても感謝しております。
これからは、家族のため一生懸命働いて、償っていきたいと思います。
刑事事件に強い弁護士が、遠方の被害者との迅速な示談交渉で前科がつかなかった。会社対応も安心。
by 強制わいせつ事件を起こしてしまった方のご本人
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この度は本当にありがとうございました。野崎先生には本当に感謝しています。1週間後に警察署に来るように言われ、とても不安で何か相談できないかとインターネットで見たのがアトム法律事務所でした。福岡にも事務所があり、刑事事件に強く、職場などへの対応も考慮していることから、かなり安心感がありました。
警察署に行き、逮捕され、これから長い取調べの日々が続くかと苦痛でしたが、野崎先生が被害者様との示談を急いで下さり、また警察署と事務所も遠いのにすぐに来て下さり、想像以上に早く出てくることができました。遠方の被害者様のところにもすぐに行ってくれて本当に助かりました。アドバイスもとても参考になりました。取調べの時もしっかり守ることができました。本当にありがとうございました。
弁護士先生の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味に感動。丁寧に説明・対応してくれた。
by 強姦未遂事件を起こしてしまった方のご家族
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突然の息子の逮捕の一報を受け、パソコンから様々な弁護士事務所を検索・調査した結果「刑事事件に強い!」「24時間受付」から翌朝電話しました。
私としても勿論すべてが初めてのことで何をしていいのか全く分からないのを、1つ1つ丁寧に説明・対応して下さいました。
特に驚いたと言いますか、感動したのは、先生方の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味です。
お蔭様で息子は示談成立、不起訴となりました。
先生方は息子の将来、希望、夢、光すべてを不可能な領域から全力で与えて下さいました。親共々感謝という一言ではとても終わらせられない、とても大きな感情を持ち続けていくと思います。
本当にありがとうございました。
粘り強い示談交渉で困難と思われた執行猶予付き判決を獲得。保釈中の生活面も適切に助言してくれた。
by 詐欺事件を起こしてしまった方のご家族
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息子の突然の逮捕、勾留と何も解からず不安な毎日の中、野根先生には常に親身になり対応して頂き、息子も私も大変感謝致しております。難しいと思われていた執行猶予付き判決も頂き、被害者の方々への示談交渉や、保釈中での生活面等を適切に助言をして下さいました。
今は息子も仕事に従事し懸命に前を向き頑張っております。日々平凡な家族での生活に感謝し、これからも過ごして行きたいと思います。
野根先生を始め、アトム法律事務所の方々のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
野根先生、有難うございました。
今の状況や今後の処遇について丁寧に説明してくれたおかげで慌てずに対応できた。会社にも残れた。
by 窃盗未遂事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★