示談金示談金の支払い時に必要な書類は
必要な書類は示談書と領収書
目次
Q 示談金を払う上で、トラブル蒸し返し防止のため、どんな書類が必要ですか?
示談書、領収書などが必要です。なお、場合により、被害届の取下げ書、告訴取消書も必要になります。
示談金を支払うことになったということは、示談が成立したということだと思います。そうすると、どのような合意内容の示談が成立したかをキチンと書面に残す必要があります。書面に残さなければ、後日、解決済みの問題か否かが分からなくなり、トラブルの蒸し返しになります。
領収書もあった方が良いです。ただし、被害者宛てに銀行振り込みをされたのであれば、支払いの記録が残りますので、領収書が絶対必要という訳ではありません。
また、示談内容で、被害届の取下げや告訴取消しが合意されたのであれば、被害届の取下げ書や告訴取消書を作成する必要があります。万全を期すためには、被害者が署名捺印した、被害届の取下げ書や告訴取消書を預かり、警察署又は検察庁に提出に行ってください。
Q 事故内容と示談金を簡単に記した書類を作成。書類のタイトルはどうすべき?
示談金の額が決まったということであれば、既に示談が成立していると思います。そうであれば、示談の合意の内容を書面に残すために、示談書を作成する必要があります。また、その場合、書類のタイトルは示談書になります。なお、契約書は、何かしらかの取引を想定させるのでタイトルとして違和感があります。また、和解書でも良いとは思います。
他方、物損の交通事故ですので賠償金額も少額ということでしょうか。また、それゆえに、被害弁償だけして済ますような簡単な解決になっている場合には、作成する書類は様々です。
示談書をキチンと作成されるべきですが、示談書というタイトルを付けることが仰々しく感じられる場合は、領収書と念書を作成してください。念書には、「当該交通事故の件では、受領した示談金以外には請求しない」などの文言を入れた方がよいでしょう。そして、領収書と念書には、それぞれ、領収書と念書というタイトルを書いてください。
ただし、このような念書の形で示談金を支払われるのはリスクがあります。
Q 示談金の授受があった際、領収書や受領書は発行する必要がありますか?
支払者側への回答ですが、示談金を手渡しする場合には、必ず、領収書や受領書を発行してもらってください。また、示談金を銀行振り込みで支払う場合は、記録が残りますので、領収書や受領書は、必ず発行してもらうまでの必要はありませんが、その個別の事情にもよります。
たとえば、複数の債務がある場合、示談金の支払いがどの債務にされたものかわからなくなるのを避けるため、領収書や受領書は必ず発行してもらってください。
受領者側への回答ですが、領収書や受領書を発行する必要があります。なお、銀行振り込みの場合は、発行してもされなくても良いですが、支払者側から求められれば発行する必要があります。
Q 示談金の領収書には印紙を貼る必要がありますか?
被害者が個人の場合(事業をされている方を除く)、示談金の領収書に印紙は不要です。
被害者が事業をされている個人で、たとえば、商品の窃盗など、事業上の被害に関する示談金の領収書に印紙は必要です。
被害者が株式会社の場合、示談金の領収書に印紙は必要です。ただし、被害者が個人の事業者、株式会社の場合であっても、領収書の金額が5万円未満の場合には印紙は不要です。
なお、印紙が必要な場合、商品の窃盗などの示談金で、実質上、加害者による買取りのような形になっている場合に売上代金と扱われると考えられます。そこで、売上代金の区分に応じ、印紙税額が決まります。
他方、示談金が、迷惑料などの損害賠償的なもので、売上代金の性質がない場合には、1通につき200円の印紙税になります。
理由は次のとおりです。印紙税法では、営業に関しない金銭の受取書(領収書)は非課税となっており、また、5万円未満の領収書も非課税となっています(印紙税法2条、別表第1の17号)。
そして、金銭の領収書のうち、売上代金は金額に応じて印紙の金額が決められていますが、売上代金以外については一律に1通200円とされています(印紙税法2条、別表第1の17号)。
印紙税法
第二条 別表第一の課税物件の欄に掲げる文書には、この法律により、印紙税を課する。
※別表第一の課税物件表は国税庁のホームページをご参照ください。
Q 示談金の領収書のテンプレートはありますか?書き方を教えて下さい。
次のような領収書のテンプレートを参考に、個別の事案で修正を加えて示談金の領収書を作成されてください。
なお、通常は受領者が領収書を作成しますが、問題ない領収書を作成されたいのであれば、ご質問されている支払者側で作成し、受領者から署名とハンコ(捺印)をもらった方がよいと思います。
当事者の名前を忘れないこと、また、いつ、どのような趣旨で受領者がお金を受領したのかが明確にわかるように書くのがポイントになります。
どのような趣旨かについては、示談書と関連づけるとより正確になると考えられます。
平成○○年○月○日
□□□□殿(支払者の名前)
領収書
私は、平成△△年△月△日付の□□□□殿との示談書で合意した示談金として、本日、金××円を受け取りました。
○○○○(受領者の名前) 印
代表弁護士紹介
カスタマーレビュー
迅速な弁護活動のおかげで、示談成立。適切な会社対応で、今まで勤務していた会社に戻れた。
by 死亡事故を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
■年■月上旬に息子が会社の帰宅中、自家用車を運転中に携帯電話にメールの着信があり、メールの内容を確認した際に前方確認を怠り、同方向へ進んでいた自転車に後方から追突してしまいました。自転車を運転された方は脳挫傷の怪我を負い、数時間後にお亡くなりになりました。
息子から事故の一報を受け、救急車の手配、警察への連絡を既に行ったことは確認できましたがそれ以降は何の音沙汰がありませんでした。息子は現行犯で逮捕され、最寄りの警察署に勾留されていました。
私共夫婦は、翌日に被害者のご家族へ謝罪することができましたが、今後、息子がどのような状況になるのか解りませんでしたので「アトム法律事務所」へ相談しました。
今回、息子の弁護を野根弁護士が引き受けて下さいました。早々に息子と接見して頂いたり、息子が勤務した会社の上司へ面会して下さったり、その報告を随時連絡して頂きました。野根弁護士は息子と何度か接見して頂いており、息子も精神的に落ち着くことができたと思います。また、息子と頻繁に面会することができない私共夫婦にとってはその報告がとても助かりました。
勾留期間の延長に対し、勾留延長決定に対する準抗告を行って頂き、息子は保釈できました。国選の弁護士では保釈請求の手続き等は自ら進んで行わないと聞いています。
■月中旬に公判が行われ、判決は量刑に執行猶予が付くことになりました。息子は現在、今まで勤務させて頂いた会社で就業しています。被害者ご家族への償いの気持ちを忘れずに息子が早く自立し、今後の生活を営むことを見守りたいと思っています。
本当に野根弁護士はじめアトム法律事務所のスタッフの皆様へ感謝いたします。
様々な状況で難航した示談交渉を粘り強くまとめてくれたので、普通の生活に戻れた。
by 暴行事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
自分は悪くない、でも法律上は暴行罪に該当。では相手は何故突き飛ばしておいて不問なのか?証拠もなければ私の主張を客観視できる目撃者もいない。罰金を払いたくないのではなく、不合理な状況に対処法がわからない時にアトムさんを知りました。
担当の野尻先生は、冷静かつ傾聴の姿勢で接して下さり、コミュニケーションを大事にして下さいました。様々な状況で難航した示談もまとめて頂き、普通の生活に戻れました。
おかれている状況を客観的に判断し、より良い状況に導いて頂いたと深く感謝しています。有難うございました。
弁護士先生が接見に来てくれた時は地獄に仏と思った。釈放、示談、不起訴、社会復帰のすべてを実現
by 痴漢事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
酩酊したまま警察署で事情聴取され一旦自宅待機させられたときにアトム法律事務所24時間受付の方に刑事弁護について相談させて頂きました。
そして約2時間後の朝7時、逮捕・拘留され、約5時間におよぶ事情聴取、全く時が進まない留置所の生活が始まりました。もう人生終わりだ…。と思った夜の8時30分、永田先生に接見して頂きました。(地獄で仏)
「検察に訴えて拘留を阻止…。不起訴になるよう示談し、告訴を取り下げて…。一刻も早く社会復帰ができるよう…。」信じられないような言葉の数々、しかしそれらをすべて迅速に実現して頂きました。
今、こうしてこれまでどおりの社会生活を送れるのは、アトム法律事務所および永田先生のおかげです。心底から自身の過ちを反省し、日々自分の言動に細心の注意を払って生活して参ります。
本当にありがとうございました。
処罰感情の強い被害者に対して、粘り強い交渉で示談成立。被害届は出されず、事件化せずに無事解決。
by 盗撮事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
被害者の処罰感情がとても強く、事件化は避けられないと思っていました。
2ヶ月の期間の末、示談が成立し、被害届も出されることもなく終わり、とても感謝しております。
これからは、家族のため一生懸命働いて、償っていきたいと思います。
刑事事件に強い弁護士が、遠方の被害者との迅速な示談交渉で前科がつかなかった。会社対応も安心。
by 強制わいせつ事件を起こしてしまった方のご本人
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この度は本当にありがとうございました。野崎先生には本当に感謝しています。1週間後に警察署に来るように言われ、とても不安で何か相談できないかとインターネットで見たのがアトム法律事務所でした。福岡にも事務所があり、刑事事件に強く、職場などへの対応も考慮していることから、かなり安心感がありました。
警察署に行き、逮捕され、これから長い取調べの日々が続くかと苦痛でしたが、野崎先生が被害者様との示談を急いで下さり、また警察署と事務所も遠いのにすぐに来て下さり、想像以上に早く出てくることができました。遠方の被害者様のところにもすぐに行ってくれて本当に助かりました。アドバイスもとても参考になりました。取調べの時もしっかり守ることができました。本当にありがとうございました。
弁護士先生の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味に感動。丁寧に説明・対応してくれた。
by 強姦未遂事件を起こしてしまった方のご家族
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突然の息子の逮捕の一報を受け、パソコンから様々な弁護士事務所を検索・調査した結果「刑事事件に強い!」「24時間受付」から翌朝電話しました。
私としても勿論すべてが初めてのことで何をしていいのか全く分からないのを、1つ1つ丁寧に説明・対応して下さいました。
特に驚いたと言いますか、感動したのは、先生方の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味です。
お蔭様で息子は示談成立、不起訴となりました。
先生方は息子の将来、希望、夢、光すべてを不可能な領域から全力で与えて下さいました。親共々感謝という一言ではとても終わらせられない、とても大きな感情を持ち続けていくと思います。
本当にありがとうございました。
粘り強い示談交渉で困難と思われた執行猶予付き判決を獲得。保釈中の生活面も適切に助言してくれた。
by 詐欺事件を起こしてしまった方のご家族
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息子の突然の逮捕、勾留と何も解からず不安な毎日の中、野根先生には常に親身になり対応して頂き、息子も私も大変感謝致しております。難しいと思われていた執行猶予付き判決も頂き、被害者の方々への示談交渉や、保釈中での生活面等を適切に助言をして下さいました。
今は息子も仕事に従事し懸命に前を向き頑張っております。日々平凡な家族での生活に感謝し、これからも過ごして行きたいと思います。
野根先生を始め、アトム法律事務所の方々のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
野根先生、有難うございました。
今の状況や今後の処遇について丁寧に説明してくれたおかげで慌てずに対応できた。会社にも残れた。
by 窃盗未遂事件を起こしてしまった方ご本人
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