示談金離婚 示談の流れと示談金の相場は
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離婚の示談書は複雑になりやすい
目次
Q 裁判なしに離婚できますか?その手続は?
裁判なしに離婚することも可能です。ここでは、裁判なしの離婚手続について説明します。
裁判なしの離婚手続では、夫婦で離婚に合意し、「離婚届」を市町村役場に提出することで離婚できます。離婚届の入手先は各市町村役場になります。
離婚届の書き方ですが、①氏名、住所、本籍地、②離婚の種別(協議離婚、調停、判決など)、③子どもの親権、④同居期間などを書く必要があります。
また、離婚届けの届出人の署名押印の欄がありますが、その欄では、夫と妻の両方の署名押印が必要となります。
離婚届は、夫婦双方の同意がないと提出できません。なお、離婚届には、成人の証人2名の署名押印が必要になります。
実際の記載例は、法務省のホームページにありますので、参照されると具体的なイメージがわくと思います。
https://www.moj.go.jp/ONLINE/FAMILYREGISTER/5-3.html
離婚届の提出先は、夫婦の本籍地、又は、所在地の市役所や支所になります。届出時には、運転免許証や住民基本台帳カード(顔写真付き)などの身分証も持参する必要があります。
Q 離婚届けの証人とは?
離婚届には、成人の証人2名の署名押印が必要になります(民法764条、739条2項)。婚姻届(こんいんとどけ)の提出の時に、成人の証人2名の署名押印が求められたと思いますが、同じように必要となります。離婚の場合も、ご両親やご兄弟、友人、知人に署名してもらうケースが多いです。
身分関係はとても重要な事柄になります。離婚届を市役所に提出するという簡単な手続だけで離婚できますが、それゆえに、手続を慎重にされた方が良いです。成人の証人2名の署名・押印という手続をとられることは、離婚の意味や今後のことをもう一度考えてみる機会になります。
成人の証人は、協議離婚の証人である以上、夫婦双方の離婚意思を確認して署名・押印する必要があると考えます。そのため、夫婦の片方から記述済みの離婚届だけ見せられ、そこに署名・押印するだけでは、法律の趣旨に反します。また、何かあった場合の責任問題となる可能性もあります。
なお、中には、夫婦の片方の署名・押印を偽造して離婚届を用意する方もいますので、証人として署名・押印する際には注意されてください。
Q 離婚届の証人を頼む人がいません、どうしたらよいですか?
成人の証人を2名用意できない場合には、弁護士にご相談ください。弁護士等が夫婦双方の離婚意思等を確認して証人となることも可能です。
最近、離婚届の証人の代行をする業者がインターネットを中心に広告宣伝しています。各ホームページを見ますと、弁護士等の資格もなく、また、代表者の氏名等も明らかにしていない業者が多くみられます(なお、氏名等が表示されていても、インターネットではその氏名の検証も困難です)。離婚届を郵送でやりとりし、業者が証人欄に署名・押印して返送する手段をとっているところが多いようです。
そのような業者の方が費用面で安くなる可能性もありますが、代行業者は素性も分からず、また、弁護士会等の倫理規則に服している訳ではありません。したがって、離婚届を見せることにはリスクがあることに注意されてください。
離婚届の記載内容は、離婚すること、当事者の氏名、住所、本籍地、さらにはお子様の親権等も書かれているもので、個人情報のかたまりのような物です。
また、代行業者等は、離婚届を郵送してやり取りするようですが、証人として、離婚意思等の確認を適切に行っているのか疑問があります。証人を用意することができない場合には、弁護士等の専門家に、直接会って、離婚届けに署名・押印してもらうのが一番安心です。
Q 離婚の示談の流れは?
離婚の示談の流れですが、大まかに言いますと、①離婚の合意、子どもの親権の取決め、②慰謝料、財産分与、養育費などの金銭の取決め、③示談書の作成、離婚届の提出という流れになります。
ただし、上記の流れと順番が前後することもあります。②の金銭面での条件によって①の離婚を決めるというケースもあります。
結婚相手にギャンブル癖などの問題性が大きいほど、少しでも早く離婚したいと思うことが多いです。そのような場合、離婚できることの代わりに、②金銭面の条件をかなり譲歩させられてしまう危険があります。結婚相手に問題性が大きい場合には、その分だけ金銭面の補償をさせるべきであることから、これはとてもおかしなことです。
しかし、離婚という人生の一大事な場面では、逃れたい一心になり、冷静に対応することは難しいことも多くあります。
弁護士が依頼を受ければ、ご依頼者様の代わりに、相手方と根強く交渉して、裁判なしで離婚成立させることもできる場合があります。ご依頼者様は、弁護士に相手方との直接の交渉を任せることで、冷静に判断できる余裕が生まれますし、仕事や他の生活に集中することができます。
また、親戚関係や、お子様の生活環境の変化、今後の収入など様々なことについてご不安になられると思います。弁護士は、様々なご不安をお聞きし、できる限りのアドバイス、対応をすることができます。
たとえば、お子様の名前が変わると学校の友人関係に影響があると思いますが、名前を変えない届け出のこと等の周辺のことから、親身になってアドバイスいたします。
弁護士は、ご依頼者様を精神的にサポートして離婚の示談を実現できるよう、尽力いたします。特に、離婚事件では、弁護士による精神的なサポートが必要になります。
Q 離婚の示談金の相場は?
離婚の示談金の相場ですが、各ご家庭、状況によりかなり異なります。
示談金として、想定されるのは離婚慰謝料、財産分与等になります。また、お子様がおられる場合には、お子様の養育費も示談によって決めることができます。婚姻期間が長い場合には、年金分割も重要な問題になってきます。
離婚される場合、その他にも、親権など様々なことについて検討され、後で後悔しないように対応する必要があります。
また、不倫相手がいる場合の慰謝料の請求や、財産分与の対象となる資産の選別、住宅ローンなどの借金の清算など、ご家庭ごとでかなり示談内容は異なります。
弁護士に相談・依頼されることで、離婚後に困らない示談条件で示談成立ができる場合も多くあります。是非、弊所までお気軽にお電話ください。
Q 離婚慰謝料の相場は?
離婚慰謝料は、そもそも離婚原因を作り出した責任がないと認められません。たとえば、浮気、DV(暴力)、ギャンブルなどによって、夫婦関係を破たんさせたと評価できる場合に離婚慰謝料請求が認められます。
離婚慰謝料の相場ですが、10万円から800万円前後と幅広いです。たとえば、夫のギャンブルがあった場合でも、ギャンブルが酷かったわけではなく、他の要因(価値観の相違等)が夫婦関係破たんの原因として大きい場合には離婚慰謝料は少なくなるでしょう。
逆に、何十年間も、夫のDVや浮気を我慢し、また、そのDV等の程度も酷い場合には、離婚慰謝料は高額化する傾向があります。
Q 財産分与の相場は?
財産分与の相場ですが、基本的には、結婚後に取得した財産や預貯金等の全てを半分ずつ分ける形になります(結婚後に親の財産を相続した場合など、片方の配偶者「固有の財産」と評価できる物などは除かれます)。
ただし、財産分与の中には専業主婦の今後の生活費を考慮した扶養的な性質のものや慰謝料的な性質のものもあります。また、実質は財産分与であっても慰謝料という名目で引き渡されることがあります(引き渡す金銭の額に変わりはありません)。
芸能人等の離婚で、慰謝料がかなり高額になったと報道されることがありますが、実質的には財産分与のことが多いでしょう。
Q 養育費の相場は?
養育費ですが、基本的な考えとして、子どもの親権者(子どもを直接育てる義務)から、他方の配偶者に対して請求する費用になります。
請求金額は、請求される側(親権者ではない方)と同じような水準の生活ができるような金額になります。
また、養育費は、子どものための費用です。養育費を管理する、母親、又は、父親がご自身のために使うお金ではありません。
養育費の相場ですが、裁判所の養育費の算定表によって計算することができます。裁判所のサイトは次のとおりです。
http://www.courts.go.jp/tokyo-f/saiban/tetuzuki/youikuhi_santei_hyou/
前述のとおり、請求される側と、お子様が同じような水準の生活ができるような金額になります。
たとえば、お子様の人数が1人で、親権者の年収(給与所得)が200万円、請求される側の年収(給与所得)が400万円の場合、毎月の養育費は2万円から4万円の範囲になります。
なお、芸能人等の子どもの養育費として、月に数十万円から数百万円の支払いで合意したと報道されることがあります。それは、請求される側の生活水準がかなり高いことが大きな原因だと考えられます。
Q 離婚の示談書の書き方は?
離婚の示談書の書き方ですが、基本的には、①離婚すること、②お子様の親権をどちらにされるか、③慰謝料、財産分与、借金の清算などの金銭的な取決め、④養育費の金額と支払い方法などを明確に書くと良いでしょう。
慰謝料・養育費の金額の算定や、財産分与や借金の清算などについては、法律的に見てかなり複雑な場合もあります。後で後悔なさらないよう弁護士に相談・依頼されることをお勧めします。
たとえば、財産分与としてローン付の土地・建物をもらう場合、そのローンの支払者が誰かによって財産分与の実質的な金額は異なってきます。また、ローンを支払うことができなくなった場合のリスクも考える必要があります。
示談書で離婚の合意をしても、離婚の効果が直ちに発生するわけではありません。示談書の離婚の合意は、わかり易く言うと、離婚の予約に過ぎません。市役所で離婚届が受理された時に初めて離婚の効果が発生します。
そのため、たとえば、示談書の合意がされたとしても、その後に離婚届の不受理届が提出された場合、離婚届は受理されず、離婚の効果が発生しません。その場合、財産分与等の請求を行うこともできません。公正証書によって示談書を作成された場合も、結論は変わりません。ですので、示談書を作成された協議離婚の場合、離婚届の確実な受理という点に注意する必要があります。
なお、上記のような場合でも、示談書で取り決めた財産分与、離婚慰謝料、子どもの養育費の負担が直ちに無効となるわけではありません。
裁判例を見てみると、たとえば、離婚の効果が発生しない点を除外しても、当事者が、その財産分与等の金額を契約したであろうと解される事情があれば、その残余部分の契約は有効となると考えられます。そして、財産分与等の契約は、その後の離婚の成立とともに効力が生じることになります(宮崎地判昭和58年11月29日参照)。
弁護士に相談・依頼することで、離婚手続又は離婚後において、後で後悔しない示談条件を成立させることができる場合が多くあります。お気軽に、弊所までご相談のご予約について、お電話ください。
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代表弁護士紹介
カスタマーレビュー
迅速な弁護活動のおかげで、示談成立。適切な会社対応で、今まで勤務していた会社に戻れた。
by 死亡事故を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
■年■月上旬に息子が会社の帰宅中、自家用車を運転中に携帯電話にメールの着信があり、メールの内容を確認した際に前方確認を怠り、同方向へ進んでいた自転車に後方から追突してしまいました。自転車を運転された方は脳挫傷の怪我を負い、数時間後にお亡くなりになりました。
息子から事故の一報を受け、救急車の手配、警察への連絡を既に行ったことは確認できましたがそれ以降は何の音沙汰がありませんでした。息子は現行犯で逮捕され、最寄りの警察署に勾留されていました。
私共夫婦は、翌日に被害者のご家族へ謝罪することができましたが、今後、息子がどのような状況になるのか解りませんでしたので「アトム法律事務所」へ相談しました。
今回、息子の弁護を野根弁護士が引き受けて下さいました。早々に息子と接見して頂いたり、息子が勤務した会社の上司へ面会して下さったり、その報告を随時連絡して頂きました。野根弁護士は息子と何度か接見して頂いており、息子も精神的に落ち着くことができたと思います。また、息子と頻繁に面会することができない私共夫婦にとってはその報告がとても助かりました。
勾留期間の延長に対し、勾留延長決定に対する準抗告を行って頂き、息子は保釈できました。国選の弁護士では保釈請求の手続き等は自ら進んで行わないと聞いています。
■月中旬に公判が行われ、判決は量刑に執行猶予が付くことになりました。息子は現在、今まで勤務させて頂いた会社で就業しています。被害者ご家族への償いの気持ちを忘れずに息子が早く自立し、今後の生活を営むことを見守りたいと思っています。
本当に野根弁護士はじめアトム法律事務所のスタッフの皆様へ感謝いたします。
様々な状況で難航した示談交渉を粘り強くまとめてくれたので、普通の生活に戻れた。
by 暴行事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
自分は悪くない、でも法律上は暴行罪に該当。では相手は何故突き飛ばしておいて不問なのか?証拠もなければ私の主張を客観視できる目撃者もいない。罰金を払いたくないのではなく、不合理な状況に対処法がわからない時にアトムさんを知りました。
担当の野尻先生は、冷静かつ傾聴の姿勢で接して下さり、コミュニケーションを大事にして下さいました。様々な状況で難航した示談もまとめて頂き、普通の生活に戻れました。
おかれている状況を客観的に判断し、より良い状況に導いて頂いたと深く感謝しています。有難うございました。
弁護士先生が接見に来てくれた時は地獄に仏と思った。釈放、示談、不起訴、社会復帰のすべてを実現
by 痴漢事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
酩酊したまま警察署で事情聴取され一旦自宅待機させられたときにアトム法律事務所24時間受付の方に刑事弁護について相談させて頂きました。
そして約2時間後の朝7時、逮捕・拘留され、約5時間におよぶ事情聴取、全く時が進まない留置所の生活が始まりました。もう人生終わりだ…。と思った夜の8時30分、永田先生に接見して頂きました。(地獄で仏)
「検察に訴えて拘留を阻止…。不起訴になるよう示談し、告訴を取り下げて…。一刻も早く社会復帰ができるよう…。」信じられないような言葉の数々、しかしそれらをすべて迅速に実現して頂きました。
今、こうしてこれまでどおりの社会生活を送れるのは、アトム法律事務所および永田先生のおかげです。心底から自身の過ちを反省し、日々自分の言動に細心の注意を払って生活して参ります。
本当にありがとうございました。
処罰感情の強い被害者に対して、粘り強い交渉で示談成立。被害届は出されず、事件化せずに無事解決。
by 盗撮事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
被害者の処罰感情がとても強く、事件化は避けられないと思っていました。
2ヶ月の期間の末、示談が成立し、被害届も出されることもなく終わり、とても感謝しております。
これからは、家族のため一生懸命働いて、償っていきたいと思います。
刑事事件に強い弁護士が、遠方の被害者との迅速な示談交渉で前科がつかなかった。会社対応も安心。
by 強制わいせつ事件を起こしてしまった方のご本人
★★★★★
この度は本当にありがとうございました。野崎先生には本当に感謝しています。1週間後に警察署に来るように言われ、とても不安で何か相談できないかとインターネットで見たのがアトム法律事務所でした。福岡にも事務所があり、刑事事件に強く、職場などへの対応も考慮していることから、かなり安心感がありました。
警察署に行き、逮捕され、これから長い取調べの日々が続くかと苦痛でしたが、野崎先生が被害者様との示談を急いで下さり、また警察署と事務所も遠いのにすぐに来て下さり、想像以上に早く出てくることができました。遠方の被害者様のところにもすぐに行ってくれて本当に助かりました。アドバイスもとても参考になりました。取調べの時もしっかり守ることができました。本当にありがとうございました。
弁護士先生の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味に感動。丁寧に説明・対応してくれた。
by 強姦未遂事件を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
突然の息子の逮捕の一報を受け、パソコンから様々な弁護士事務所を検索・調査した結果「刑事事件に強い!」「24時間受付」から翌朝電話しました。
私としても勿論すべてが初めてのことで何をしていいのか全く分からないのを、1つ1つ丁寧に説明・対応して下さいました。
特に驚いたと言いますか、感動したのは、先生方の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味です。
お蔭様で息子は示談成立、不起訴となりました。
先生方は息子の将来、希望、夢、光すべてを不可能な領域から全力で与えて下さいました。親共々感謝という一言ではとても終わらせられない、とても大きな感情を持ち続けていくと思います。
本当にありがとうございました。
粘り強い示談交渉で困難と思われた執行猶予付き判決を獲得。保釈中の生活面も適切に助言してくれた。
by 詐欺事件を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
息子の突然の逮捕、勾留と何も解からず不安な毎日の中、野根先生には常に親身になり対応して頂き、息子も私も大変感謝致しております。難しいと思われていた執行猶予付き判決も頂き、被害者の方々への示談交渉や、保釈中での生活面等を適切に助言をして下さいました。
今は息子も仕事に従事し懸命に前を向き頑張っております。日々平凡な家族での生活に感謝し、これからも過ごして行きたいと思います。
野根先生を始め、アトム法律事務所の方々のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
野根先生、有難うございました。
今の状況や今後の処遇について丁寧に説明してくれたおかげで慌てずに対応できた。会社にも残れた。
by 窃盗未遂事件を起こしてしまった方ご本人
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