盗撮覗き盗撮 示談の流れと期間は
示談により刑事事件化を防ぎやすい
目次
Q 盗撮・覗き事件を起こしてしまいました。示談の流れを教えてください。
盗撮、覗き事件のケースでは、被害女性や現場施設の従業員などに現行犯逮捕され、警察への通報をうけることが多いでしょう。
刑事事件化するかどうかは、まずは、その場の被害者の対応次第です。謝罪、被害弁償など、誠意をもって対応すれば、ケースにより、被害者が通報等をせずに、
刑事事件化しないこともあります。
警察への通報が行われた場合、逮捕するか、在宅事件で扱うかを警察官が判断します(上記表の②「警察官の判断の段階1」の段階)。
私人による現行犯逮捕がなされていれば、逮捕の引き継ぎがなされる場合があり、この場合逮捕が継続します。また、罪証隠滅や逃亡のおそれを判断して、その後通常逮捕になることもあります。
その後、警察官の取調べが行われ、検察官へ送致するか判断が行われます(③「警察官の判断の段階2」の段階)。
なお、盗撮・覗き事件のケースで微罪処分となることがあるかは分かりません。
検察官は、事件の送致をうけますが、逮捕手続が継続していれば、勾留請求するかどうかを判断します(④「検察官の判断1」の段階)。盗撮・覗きは、事案が比較的軽微ですので、勾留請求されない可能性があります。
示談が成立していれば、勾留請求しないケースがほとんどでしょう。
仮に、検察官が勾留請求し認められた場合には、10日間の勾留となります。更に、10日間の勾留延長請求の可能性もない訳ではありません。
検察官が刑事事件の処理を決めますが、公判請求か、略式命令請求か、不起訴かを決めます(⑤「検察官の判断2」の段階)。この起訴・不起訴の判断時までに示談が成立していれば、
不起訴となる可能性が濃厚です。
盗撮・覗きの事件であれば、略式命令請求で終了する事件が多いです。
最後に、起訴された場合には裁判官が量刑を決めます(⑥「裁判所の判断」の段階)。盗撮・覗きの事件では、略式命令請求が多いため、罰金刑・科料となることがほとんどです。
しかし、住居侵入罪、建造物侵入罪も成立する場合(例:盗撮用カメラを設置するために建物内に入る場合)もあり、その場合には、正式起訴も考えられます。そのようなケースでは、反省等がをしかりしていれば執行猶予がつくことがありますが、前科があり、反省等もなければ実刑となることもあります。
裁判官の判決の時までに示談が成立していれば、
罰金・科料の金額が少なくなるという影響があります。また、正式起訴の場合には、
執行猶予がつく可能性をさらに上げることができます。
Q 盗撮の示談の流れについて具体例で教えてください。
6月1日の午後3時ころ、デパート内の雑貨店で、20代の男性Aは、商品を選んでいる最中の女性Vのスカートの下にスマートフォンを移動させて動画を撮影した。Vは、Aの行為に気づき、悲鳴を上げたところ、デパートの警備員が来、その後、Aは警察署に連れていかれた。
たとえば、流れは次のようになります。
6月1日、Aは、警察署で事実関係を認め、スマートフォンを任意提出した。Aは逮捕されずに、在宅事件として処理を進めることになった。
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6月2日、Aは、今後のことが不安になり、法律事務所を訪れた。弁護士と相談した結果、被害者と示談する方針になった。同日、担当弁護士は、すぐに担当の警察官へ電話し、Vの連絡先を問い合わせたが、Vが接触を拒否しているということでVの連絡先を教えてもらえなかった。
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6月3日~6月27日まで、担当弁護士は、Aに示談金を用意することを伝え、今回の事件の原因と対処について協議した。
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6月28日、警察官が検察官へ事件を送致した。担当弁護士は、検察官に再度被害者の連絡先を聞いたところ、今度は、被害者の連絡先を弁護士限りで教えてもらった。
同日、担当弁護士は、被害者に、加害者の謝罪文と被害弁償したい旨の手紙を送付した。
↓
6月30日、弁護士が被害者と示談交渉し、30万円で示談が成立した。弁護士は、すぐに検察官に示談書の写しを渡し、不起訴処分が相当であること等を説明した。
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7月3日、検察官がAを不起訴処分にした。
《解説》本件のように、盗撮事件の被害者は、盗撮した相手との接触を拒否することが多いです。
盗撮事件の多くは、顔見知りでない人を盗撮の対象とするため、連絡先が分からないケースも多いですが、警察などの捜査機関は、加害者に被害者の連絡先を教えません。
そのため、不起訴を目指して示談交渉を進めるためには、早い段階で弁護士に依頼する必要があるでしょう。被害者は、信頼できる弁護士であれば
連絡先を教えてくれることがあります。
Q 覗きの示談の流れについて具体例で教えてください。
8月1日の午後9時ころ、20代の男性Aは、勤務先ビルの女子トイレの個室に小型カメラを設置した。8月2日の午前11時、女性V1が下半身を撮影されたが、小型カメラに気づき、警察に被害届を提出した。8月28日、警察の捜査の結果、Aが犯人であることが判明した。なお、Aの勤務先はV2社であり、V2社がビルを所有・管理している。
たとえば、流れは次のようになります。
8月28日、Aは警察署に呼ばれ、取調べを受け、事件を認めた。Aは逮捕されず、在宅事件扱いとなった。
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9月2日、Aは法律事務所に相談に訪れた。担当弁護士と相談した結果、示談成立をするという方針になった。なお、AはV1とは勤務先が同じであった関係上、連絡先を知っていた。
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9月4日、事件が検察官に送致された。
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9月6日、担当弁護士は、V1と示談交渉し、20万円で示談が成立した。
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9月7日、担当弁護士は、V2社と建造物侵入の件で示談交渉し、3万円で示談が成立した。なお、V2社は今回の事件で防犯カメラを設置したことにより、3万円をその設置費用の一部とした。
弁護士は、すぐに検察官と面会し、示談書の写しを交付し、不起訴処分が相当であること等を主張した。
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9月10日、検察官は、Aを不起訴処分にした。
《解説》本件でAは、勤務先ビルの建物の中で盗撮をしているため、勤務先ビルに入ることに「正当な理由」があり、建造物侵入に当たらないとも考えられます。
しかし、盗撮目的で勤務先ビル内の女子トイレに入ることは、ビルの管理者であるV2社が許容していないため、「正当な理由がない」として建造物侵入に当たります。
盗撮事件において、検察官は起訴・不起訴を決定する際に、示談の成立を重視する傾向にあります。そのため、本件のように被害者であるV1・V2との間で示談が成立すれば、
不起訴で事件を終了できる可能性が高くなります。
仮に、検察官の起訴までに示談が間に合わず、起訴後に示談が成立した場合でも、裁判官が示談の成立を評価します。示談は、判決の量刑に有利に働き、
執行猶予獲得の可能性が高まります。
代表弁護士紹介
カスタマーレビュー
迅速な弁護活動のおかげで、示談成立。適切な会社対応で、今まで勤務していた会社に戻れた。
by 死亡事故を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
■年■月上旬に息子が会社の帰宅中、自家用車を運転中に携帯電話にメールの着信があり、メールの内容を確認した際に前方確認を怠り、同方向へ進んでいた自転車に後方から追突してしまいました。自転車を運転された方は脳挫傷の怪我を負い、数時間後にお亡くなりになりました。
息子から事故の一報を受け、救急車の手配、警察への連絡を既に行ったことは確認できましたがそれ以降は何の音沙汰がありませんでした。息子は現行犯で逮捕され、最寄りの警察署に勾留されていました。
私共夫婦は、翌日に被害者のご家族へ謝罪することができましたが、今後、息子がどのような状況になるのか解りませんでしたので「アトム法律事務所」へ相談しました。
今回、息子の弁護を野根弁護士が引き受けて下さいました。早々に息子と接見して頂いたり、息子が勤務した会社の上司へ面会して下さったり、その報告を随時連絡して頂きました。野根弁護士は息子と何度か接見して頂いており、息子も精神的に落ち着くことができたと思います。また、息子と頻繁に面会することができない私共夫婦にとってはその報告がとても助かりました。
勾留期間の延長に対し、勾留延長決定に対する準抗告を行って頂き、息子は保釈できました。国選の弁護士では保釈請求の手続き等は自ら進んで行わないと聞いています。
■月中旬に公判が行われ、判決は量刑に執行猶予が付くことになりました。息子は現在、今まで勤務させて頂いた会社で就業しています。被害者ご家族への償いの気持ちを忘れずに息子が早く自立し、今後の生活を営むことを見守りたいと思っています。
本当に野根弁護士はじめアトム法律事務所のスタッフの皆様へ感謝いたします。
様々な状況で難航した示談交渉を粘り強くまとめてくれたので、普通の生活に戻れた。
by 暴行事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
自分は悪くない、でも法律上は暴行罪に該当。では相手は何故突き飛ばしておいて不問なのか?証拠もなければ私の主張を客観視できる目撃者もいない。罰金を払いたくないのではなく、不合理な状況に対処法がわからない時にアトムさんを知りました。
担当の野尻先生は、冷静かつ傾聴の姿勢で接して下さり、コミュニケーションを大事にして下さいました。様々な状況で難航した示談もまとめて頂き、普通の生活に戻れました。
おかれている状況を客観的に判断し、より良い状況に導いて頂いたと深く感謝しています。有難うございました。
弁護士先生が接見に来てくれた時は地獄に仏と思った。釈放、示談、不起訴、社会復帰のすべてを実現
by 痴漢事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
酩酊したまま警察署で事情聴取され一旦自宅待機させられたときにアトム法律事務所24時間受付の方に刑事弁護について相談させて頂きました。
そして約2時間後の朝7時、逮捕・拘留され、約5時間におよぶ事情聴取、全く時が進まない留置所の生活が始まりました。もう人生終わりだ…。と思った夜の8時30分、永田先生に接見して頂きました。(地獄で仏)
「検察に訴えて拘留を阻止…。不起訴になるよう示談し、告訴を取り下げて…。一刻も早く社会復帰ができるよう…。」信じられないような言葉の数々、しかしそれらをすべて迅速に実現して頂きました。
今、こうしてこれまでどおりの社会生活を送れるのは、アトム法律事務所および永田先生のおかげです。心底から自身の過ちを反省し、日々自分の言動に細心の注意を払って生活して参ります。
本当にありがとうございました。
処罰感情の強い被害者に対して、粘り強い交渉で示談成立。被害届は出されず、事件化せずに無事解決。
by 盗撮事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★
被害者の処罰感情がとても強く、事件化は避けられないと思っていました。
2ヶ月の期間の末、示談が成立し、被害届も出されることもなく終わり、とても感謝しております。
これからは、家族のため一生懸命働いて、償っていきたいと思います。
刑事事件に強い弁護士が、遠方の被害者との迅速な示談交渉で前科がつかなかった。会社対応も安心。
by 強制わいせつ事件を起こしてしまった方のご本人
★★★★★
この度は本当にありがとうございました。野崎先生には本当に感謝しています。1週間後に警察署に来るように言われ、とても不安で何か相談できないかとインターネットで見たのがアトム法律事務所でした。福岡にも事務所があり、刑事事件に強く、職場などへの対応も考慮していることから、かなり安心感がありました。
警察署に行き、逮捕され、これから長い取調べの日々が続くかと苦痛でしたが、野崎先生が被害者様との示談を急いで下さり、また警察署と事務所も遠いのにすぐに来て下さり、想像以上に早く出てくることができました。遠方の被害者様のところにもすぐに行ってくれて本当に助かりました。アドバイスもとても参考になりました。取調べの時もしっかり守ることができました。本当にありがとうございました。
弁護士先生の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味に感動。丁寧に説明・対応してくれた。
by 強姦未遂事件を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
突然の息子の逮捕の一報を受け、パソコンから様々な弁護士事務所を検索・調査した結果「刑事事件に強い!」「24時間受付」から翌朝電話しました。
私としても勿論すべてが初めてのことで何をしていいのか全く分からないのを、1つ1つ丁寧に説明・対応して下さいました。
特に驚いたと言いますか、感動したのは、先生方の「本当に助けてあげたい」という熱意・人間味です。
お蔭様で息子は示談成立、不起訴となりました。
先生方は息子の将来、希望、夢、光すべてを不可能な領域から全力で与えて下さいました。親共々感謝という一言ではとても終わらせられない、とても大きな感情を持ち続けていくと思います。
本当にありがとうございました。
粘り強い示談交渉で困難と思われた執行猶予付き判決を獲得。保釈中の生活面も適切に助言してくれた。
by 詐欺事件を起こしてしまった方のご家族
★★★★★
息子の突然の逮捕、勾留と何も解からず不安な毎日の中、野根先生には常に親身になり対応して頂き、息子も私も大変感謝致しております。難しいと思われていた執行猶予付き判決も頂き、被害者の方々への示談交渉や、保釈中での生活面等を適切に助言をして下さいました。
今は息子も仕事に従事し懸命に前を向き頑張っております。日々平凡な家族での生活に感謝し、これからも過ごして行きたいと思います。
野根先生を始め、アトム法律事務所の方々のご健康とご活躍を心よりお祈り申し上げます。
野根先生、有難うございました。
今の状況や今後の処遇について丁寧に説明してくれたおかげで慌てずに対応できた。会社にも残れた。
by 窃盗未遂事件を起こしてしまった方ご本人
★★★★★